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街ですれ違っても気付かないけれど。

インターネットという言葉を初めて聞いたのは
小学校高学年くらいだろうか。

それからあれよあれよと情報化社会の波が押し寄せて、今では自分の思いや趣味嗜好を不特定多数の人にみせることが当たり前になった。


しかし、インターネットが登場した当初、私は子どもだったこともあり、顔の見えない相手とのやり取りはトラブルが多そうなイメージで、今でもネットで人と深く繋がることには抵抗がある。

それはどの程度かというと、SNSでコメントをしたり、されたり程度は楽しめるのだが、実際に会いましょうとなると無理というレベル。マッチングアプリなんてもっての外だ。(そもそも、結婚してるって)

そんな私が、noteで知り合った方の作ったお菓子を食べることになった。


suzuさんは自分のお店を持つ夢があり、作ったお菓子を試食してくれる人を募集していた。

私は彼女と会ったことがない。
ネットで知り合っただけの、顔も見たことがない人が作ったお菓子を食べるとは、私にとっては、ある意味冒険だった。



でも、suzuさんの書く文章を読んで、
なんとなく大丈夫だろうと思ったのだ。
そして、彼女の力になりたいと思った。

文章には人となりが滲み出てくる。
短い文章なら誤魔化せても、
ある程度長い文章は人間性が現れる。
(プロなら書き分けられるのかもしれないが)

suzuさんの文章からは落ち着いた、
柔らかい雰囲気が漂っていた。

もちろん、会ってみたら意外な面があるかもしれない。(逆に、私のことも良い風に勘違いしているかもしれない。笑)
でも、概ね、私の予想通りの素敵な人なんじゃないかな、と思う。

お菓子の感想をメールで送ったところ、返事がかえってきた。
「私もsaori_kさんがお菓子の先生になられたら、習いたいです。」
「うまくいくよう祈っております。」
そんな言葉がとても嬉しかった。

こんな出会いもインターネットにはあるとは、
新たな発見だった。



suzuさんと私は、街ですれ違っても気付かない。でも、作ったお菓子を食べたことがあるという不思議な仲だ。

お互いの願いが叶うといいなと思う。


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