レシピが教えてくれないこと
「レシピ通りに作ったはずなのに、失敗しちゃった、、なんで??」
そんな経験、誰しもあると思います。
もちろん私もありますし、今でもたまにやらかします。
プロフィールにもあるように、私は料理教室のインストラクターをしています。会社からもらうレシピのポイントをわかりやすく噛み砕き、生徒さんに教えるのが仕事です。
レシピは毎月変わりますので、それこそ様々な料理を作ります。仕事を始めて間もない頃は、初めて作る料理ばかりで、レシピ通りに作っているつもりでも失敗が多く、本当に苦労しました。
でも、失敗と成功を繰り返すうちに、どうすれば上手くいくかということが、感覚的にわかってきます。
レシピに書かれていることが全てではないと気付いて、失敗も少なくなったように思います。
今日は私が料理初心者だった頃「もっと早く知っておきたかった!」と思うことを書いてみたいと思います。
そもそもレシピを見ない
前提として世の中には一定数、
「レシピを見ないで料理しちゃう」人がいます。
だって計量するのが面倒くさいんだもん、というのが彼らの言い分。
その気持ちはわかります。わたしもズボラなので。
ですが、お料理がうまくなりたいなら、最初のうちはレシピに従ったほうが、結果的に上達するように思います。(一回食べたら、完コピできる天才的な舌を持ってるなら別ですが)
テキトーに作って上手に出来たとしても、理屈がわかりませんし、理屈がわからなければ応用も効きません。
なぜそうするのか?がわかった方が、後々役に立つのではないでしょうか。
なるべくレシピ通りの量を作る
とは言っても、レシピ見たってうまくいかん!という反論があるでしょう。
まず、私が気をつけているのは、レシピの分量です。
例えば、一人暮らしだから4人分もいらない、という場合でも、レシピが4人分となっているならそのままの数字で作ることをおすすめします。
なぜなら、大抵の場合、レシピの分量=一番作りやすい量になっていることが多いからです。
また、量が少なければ、それだけ早く煮えるということなので、レシピ通りの時間では、水分のあるものならどんどん蒸発しますし、炒め物なら焦げてしまいます。早めに火を止めようと思ってもタイミングがわからない、なんてことになります。
量が多ければ作り置きにもなりますし、特に、煮物やカレーなど、長時間加熱する料理は、多めに作った方が美味しく作れるものです。
レシピは最初にざっと目を通す
レシピによっては、先にやっておかねばならないことが後の方に書いてあったりと、時系列に並んでいないことがあります。
野菜炒めを例に挙げると、
と書いてあると、野菜を炒めはじめてから、慌てて調味料を計量しがちですが、本当は予め炒める前に調味料を合わせておきたいところですよね。
段取りよく調理を進めるには、レシピを読んで、頭の中で、作業の順番を組み立てる必要があります。
といっても、最初のうちは、どこから手をつけるのが正解なのかわかりません。これは慣れの部分が大きいですが、まずはレシピを最後までよく読むことが大切だと思います。
調理道具のサイズは合ってる?
これも、初心者にとっては意外と盲点ではないでしょうか。
例えば、スープを作る場合、作る量に対して大きすぎる鍋を使ってしまうと、蒸発するスピードが早くなりすぎて、水分が思ったより減ってしまったり。
逆に、小さなフライパンに野菜をモリモリ入れて炒めようとしても、火通りにムラが出てしまったり。
調理する量にぴったりのサイズの調理器具を使うのは、実はかなり大事なことだと思うのですが、レシピにはそんなの当然と言わんばかりに、何も書いてないことが多いですよね。
それでも失敗することもある
以上の3つは、私が料理を始めた頃の失敗から、学んだことです。考えれば当たり前のことなのですが、案外気付かないのではないしょうか。
もちろん、何をやっても上手くいかない時もありまして、ごく稀ではありますが、レシピ自体が間違っていたり、間違いとは言わなくても、ややこしい言い回しで、理解できないことがあります。(こちらの理解力の無さもあるかもしれませんが。)
料理は失敗を繰り返して上手になるものなので、たとえ失敗しても、気にせず、別のレシピで再チャレンジして欲しいなと思います。
初めて料理をする方へ
偉そうに色々書いてしまいましたが、料理教室のインストラクターとして働き始めてから2年が経ち、色々思うことがあり、言葉にした次第です。
料理はやればやるほど奥が深く、何が正しいかなんて一概には言えません。私もまだまだ勉強中の身です。
料理を始めた方には、まずは、失敗してもいいから楽しんで料理をして欲しいなと思います☺️
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