受け継いでいきたい味ってやつ(レシピあり〼)
お姑さんに料理を教えてもらうなんて状況、
この個人主義の現代においては、過去の遺物になっているのでしょうか。
白い割烹着を着た、品の良いお姑さんが、若い嫁の横に並んで、料理を手取り足取り教えてあげる。そんなイメージ。
それは古き良き日本の情景であり、今は天然記念物レベルの珍しさなのかもしれない。
我が家は、お姑さんの品も良くないし、かなしいことに嫁である私は全く若くないけれど、
たま〜〜〜〜に、お姑さんが私に料理を教えてくれる。
そもそも、腰が痛いとかだるいとか、やたら言い訳して料理をしないお姑さんではあるが、たまに気が向くとちょっとしたものを作ってくれて、それがやたら美味しいのである。
こないだ、みんなで手巻き寿司をやった時のこと。
お姑さんが作ってくれた「おぼろ」が、私の心を掴んで離さなかった。
おぼろは、要するにツナ缶で作ったそぼろ。食感的にはスーパーなんかで売ってるソフトふりかけに似てるかもしれない。しっとりして、少しふんわりもしている。
作り方は、すべての材料を入れて火にかけてただ混ぜるだけ。ひき肉や卵のそぼろは、作るのに結構時間がかかるけど、おぼろは本当にあっという間にできる。
それでいて、美味しくてご飯にも合うから、教えてもらってから、しょっちゅう作るようになった。
作り方(というほどのこともないけれど)
①片手鍋に3缶分のツナと卵1個、砂糖大さじ2を入れてざっとまぜる。
②中火にかけながら、菜箸でまぜる。
③水分が飛んでポロポロになったら出来上がり!
はや!!!
私は、卵のそぼろやひき肉のそぼろも好きでよく作るのですが、このおぼろは圧倒的に短時間でできるので、朝ごはん一品足りないなぁ、なんてときもすぐできてとても重宝します。
おぼろの知名度は?
ところで、このおぼろ、全国的にも有名な料理なのでしょうか。
疑問に思って、ネットで検索してみたところ、
「おぼろ」や「ツナそぼろ」という名前で似ているレシピが出てきました。
でも、ほとんどのレシピは砂糖の他にも醤油とかみりんとか入るので、砂糖だけで味をつける、ここまで手抜きなレシピは我が家オリジナルのようです。笑
受け継ぎたい味、というにはあまりにお粗末な料理かもしれませんが、結婚してこの家に嫁がなければ、私はおぼろを知らずに生きてたかもしれません。
そう思うと、巡り合わせを感じて、
大切にしたい味だなぁと思うようになりました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?