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お品書きの威力

私の夫は味音痴というわけではないのですが、結婚当初は、大根とカブの違いもわからないような人でした。

要するに食べ物に頓着ないのです。

(それでいて、嫌いなものは結構あるので釈然としないんですけどね。ナス、ピーマン、オクラなど夏野菜全般アウト。夏にカレーが作れません、、)

好き嫌いは仕方ないとしても、自分が今何を食べてるか?くらいは、意識して欲しいと思うわけです。変な味がしたら毒かもしれない、とか気づいてほしいし。(どんな状況や)


「今日はこれを作ったよ」


ある日、珍しく私が昼からお仕事で、午前中は暇な時がありました。


そこで、夫のご飯を作ってから出かけようと思い、おかずとお味噌汁を作ったのですが、このとき「そのまま置いていったら、夫は何を食べてるのかわからなくなるかもしれない!」と思ったんです。笑

ちなみにその日のメニューは
・鶏むね肉の甘酢漬け
・にんじんのカラムーチョ和え
・玄米チャーハン
という適当な献立ですが、

彼は多分、鶏むね肉なのかささみなのかわからないし、甘酢も「これ何の味かわからんけど美味いなー」と思いながら食べるだろう。
カラムーチョ和えは、昔作ってあげたことがあるけど、忘れているかもしれない。
玄米は彼の好物だけど、玄米をチャーハンにしたことがなかったので、ただの白米と思うかもしれない。


そう思った私は、外出先から夫に料理の内容を細かくメールしました。考え過ぎと思うかもしれませんが、食べ物に頓着ない人は、ほんとに何の味かわからないものなのです。


メニューを伝えることの意義


料理の内容を伝えるなんて、作る人間の自己満足と思われるかもしれませんが、自分が食べているものを知ってもらうことは、食事をする上で結構大事なのではないでしょうか。


ただ出されるものを食べるだけでは味気ない。
それは「食事」じゃなくて「餌」になってしまう。
極端かもしれませんが、私はそう思うんです。

とは言っても、、私自身もそこまでこだわる人間ではないので、食材の生産地とか、添加物の有無とか細かくチェックすることはしません。


でも、例えば外食で、付け合わせに自分の知らない野菜があったら、これはなんですか?って聞いたり、このソースの味は一体どうやって作るんだろう?って質問してみたり。
それくらいの意識はいつも持っていたいと思っています。

また、食べる側の人間が興味を持って色々聞いてくれると、作る側は嬉しくなって、もっと美味しいものを作りたい!そんな気持ちになるものです。


お品書きを考えてみよう

そんなふうに、食について興味を持ってもらうために、お品書きを作ってみるのはとても有効だと思います。

SNSでたまに「おうち居酒屋」と称して、お品書きを書いて、お料理を楽しんでるのを見るのですが、とてもいいなぁと思います。
もっと本格的になると、家庭でフルコースのメニューを組んで、順番に出していったりしてる方もいます。

最初はそこまで手間をかけれなくても、今日のおかずは〇〇だよ!と伝えるところから始めてみるといいと思います。


適当に作った野菜炒めとか、名もなき料理でも、ちゃんと伝える。「キャベツと豚バラのごま油炒めだよ!」とか。ただの野菜炒めでも、自分で名前を決めるとちゃんとした料理に思えてきます。


お品書きは作る側も食べる側も「食」を楽しむツール


たとえ相手が聞いてこなくても、作る側が料理の内容を伝えることが大事だと思います。
最初はそっけない反応でも、根気強く伝えていくと、食べもの、そしてゆくゆくは料理への興味につながるかもしれません!

お品書きが、食事の時間を豊かにする、ひとつのツールになればいいなと思います。






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