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あるクリスマスの夜のケーキ
私が覚悟を決めたケーキ。
専門的な大学を出て、関連した仕事をしていた20代の最初の頃。
ケーキはおろか、自分の食事はできあがったもの。
時計の短針が頂上から右に傾きはじめた時間によくよく冷えた家の灯をつける。
部屋が寒すぎるからストーブを付け、ひとまずとお風呂で温まりつつ浸かって。
ふと、冷えたお湯だったものに体温をじわじわ奪われては眠りこけていたことに気がつく夜も少なくなかった。
仕事に"疑
何度目かの誕生日おめでとう
デザートのプレートにメッセージを添えるオーダーをいただく機会がよくあって
昔から下手っぴで苦手な文字も
インクや鉛筆じゃなくて、チョコレートやソースだったら好きで
まだまだ不恰好だけれど、好きだったから下積みの頃からよく書く役をやらせてもらっていた。
誕生日のお祝いには
Happy birthday
誕生日おめでとう
と名前と一緒にケーキとフルーツの脇に添える
チョコレート色の文字が添えら