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「シャドウ・ワーク」で無意識のブロックを解放する。

前回の記事「シャドウを知って無意識のメンタルモデルを解き明かすでは、「シャドウ」とは何か、「シャドウ」の何が問題なのか、そして、自分の「シャドウ」を知る方法を解説しました。


「シャドウ・ワーク」

「シャドウ・ワーク」とは、自我(EGO)によって何らかの理由で手放された自分の側面、別名「シャドウ」を再統合する「ヒーリング・ワーク」です。

なぜ「シャドウ」と再統合する必要があるのかと言うと、切り離され「断片化した自分」の意識では、自分が本当に何をしたいのか分からなくなったり、人間関係のトラブルを引き寄せたり、依存症になったり、恋愛で痛い思いばかりをしたり、生き甲斐を失なったり、また、「断片化」が重度だと、鬱、解離性障害、不眠症、自己免疫疾患、癌などの発病の原因になると分かってきているからです。

再統合するという事は自我(EGO)によって手放された自分の側面や感情に光を当て、見つめ、手を差し伸べ、迎え入れ、受け入れ、理解し、愛する事です。

また「自分の側面」を手放すきっかけを経験して負傷したインナー・チャイルドと繋がって彼(女)が感じた恐怖心と切り離された苦しみなどを解き放ってあげる必要があります。

👁 「シャドウ」を再統合するインテンションを定め、瞑想と祈りを捧げる。

*アブラカタブラ* は魔法の呪文で有名ですが、実はアラム語で「私は言葉のごとく物事をなせる。」と言う意味です。

言葉はエネルギーを持っています。だから頭の中でいう言葉、そして声に出して言う言葉は現実を創っていくエネルギーを持っています。

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瞑想と祈り:

1、目を閉じて、自分のルート・チャクラからエネルギーの根が地球に入って行き、母なる地球の中心まで届き、必要なエネルギーをいつでもアクセス出来る感覚を養います。

2、息をいっぱいに(4秒間)吸って、ルートチャクラから母なる地球のエネルギーを汲み上げ、父なる宇宙までそのエネルギーが到達したところで息を(7秒間)止めます。

3、今度は息をゆっくり(8秒間)吐きながら、宇宙から必要な情報がクラウンチャクラを通して降りてくる感覚を養います。

4、これを4回か繰り返した後、意識を心臓に持ってきて、再統合する「祈り」を唱えてください。

例:「私は手放してしまった私を迎え入れ、受け入れ、理解し、愛する準備ができています。」

例:「私は無意識のブロックを解放し、しがらみを捨てて自由に生きる準備ができています。」

例:「私はトラウマを癒し、自分らしく、私のベストを生きる準備ができています。」

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❋ 自分のシャドウを知り始めた時、「手放した自分の側面」を突きはなし受け入れを拒むと、シャドウがさらにパワフルになってしまいます。

例:私はセラピストで人を助ける仕事をしている。私には少しも自分勝手で無神経な性質はあってはならない。→ 気を使いすぎる、センシティブではない人に対しての嫌悪感が強くなる、ジャッジし、敵味方を作る。

例:私はプログラマーで、資本主義と現代社会を肯定している。ヒッピーのようなアナキストはいやだ→ 自由人への極度の嫌悪感、ジャッジし、敵味方を作る。

例:私はアーティストだから、安定を求める自分なんて受け入れられない。→ 銀行員、不動産屋、大企業のサラリーマンなどへの極端な嫌悪感、敵味方を作る。

👁 「ソマティック・アウェアネス」を使って「シャドウ」の反応のパターンを変える。

「ソマッティック・アウェアネス」とは、意識を身体に持ってくる事で、感情のセンセーション(感覚)を観察する方法です。

引き金によって「シャドウ」が反応し、嫌悪感や危機感などの感情が沸いた時、感情を真に受けて反応、言動、行動する前に、意識を身体に持ってくる事でその感情と同一視して演じる事を防ぐ方法です。

1、引き金によって「シャドウ」が反応している時あなたの脳が交感神経へ「戦うか逃げるか」の信号を送っています。その時、言動行動に移す前に間をおいてその感覚は身体の何処にあるのか、どんな感触か、色はあるか、温度をあるか?などを感じます。

(もちろん本当に危険な時は戦うか逃げてください!)

2、自分の呼吸に気づきます。呼吸が浅い状態が「戦うか逃げるか」の状態です。意識的に呼吸を深く長くつきましょう。

3、呼吸を深く長くすることで徐々に「戦うか逃げるか」の感覚が和らいでいきます。その感覚に光を当てるようにただ見つめ、寄り添います。

4、これを繰り返していくうちに次第に自律神経の反応をリプログラミングしていきます。

❋このワークをしている時「シャドウ」をネガティブにジャッジしてしまうとシャドウの統合が遅れます。ネガティブジャッジは受け入れない(統合しない)行為だからです。

前回の記事のAさんの例:Aさんは自分が奔放にふざけて遊ぶ事が出来ないからKくんにあたってしまったと気がついて「私はなんてバカなんだ。」と自分を責める。

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シャドウから御門違いな反応を演じてしまったと気がつき、自分を責めても意味がありません。私たちは(ただの)人間で誰も完璧ではないのです。

 👁 インナー・チャイルドと会話をする。

「シャドウ」がつくられた時、インナーチャイルドが確実に負傷しています。「シャドウ」が引き金によって投影する時、子供のように感情が抑えられなくなるのは、負傷したインナーチャイルドがいる証拠です。

抑えきれない感情に襲われた時、まずはその感情をしっかりと受け入れてあげる必要があります。

なぜなら負傷したインナーチャイルドの感情(エネルギー)はずっと自我によって無視されてきたからです。

1、怒りの感情に襲われたら、身体を使って安全な方法で怒りのエネルギーを消化しましょう。運動をする、クッションでベッドを叩く、枕を叩くなど、とにかく自分も含めて誰も傷つけない方法で怒りを表現します。後日パンクミュージックやレイブで踊り尽くすのも良いですね。

そしてインナーチャイルドに「ハイヤーセルフ」から心で話しかけます。「怒って良いよ、怒りは良いよ、怒って大丈夫。」そして怒りのエネルギーと一体になると、膨大なエネルギーが放出されます。叫びながらやるとさらに効果的です。

2、怒りのエネルギーをしっかり放出するとその奥にあった悲観を感じるようになります。泣きたくなったら泣きましょう。その感情を感じる場所に意識を自ら近づけていき、その感情と交わって一つになり泣き疲れるまで号泣します。

そしてインナーチャイルドに「ハイヤーセルフ」から話しかけます「泣いても良いよ。放っておいてごめんね。あなたがいるのを私は知ってるよ。私はあなたをもう絶対に見放さない。誰もいなくなっても私はあなたを絶対に見放さない。私だけでもあなたを愛しつづけるから安心して。安心して良いんだよ。」と自分を抱きしめてあげます。

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👁 変性意識状態でシャドウを変換し、再統合する。


さて、欧米では「シャドウ・ワーク」が60年代から研究されていますが、サイコロジーを用いたメンタルのセラピー、またはソマティック・アウェアネスや瞑想などの身体で感化するワークを用する事で効果が見える場合と、これらの方法だけでは「シャドウ」を変換(トランスフォーム)し、再統合する事が難しい場合があると分かりました。

なぜなら、例えばAさんの場合「私はもうちょっと奔放で楽になっての良いのだ。そうした方が良いのだ。そうなろう。」と頭で思っても「ふざけて遊ぶ」ことがとても難しく、苦しくも感じるのです。

「ふざけて遊ぶ」と言うAさんの側面命の手綱である大人に受け入れられなかった時、大人に頼らずには生きる術のない幼少のAさんは「死の恐怖」を確固と感じ、Aさんの自我にしっかりとプログラムしました。

こうやって断片化した自我(EGO)で生きてきたので、その人生が決してAさんのベストではないとしても、自我は現状を維持しようとします。その回路は脳と自律神経にプログラムされているので、自我の配線がとにかく強いんです。

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自我の配線を変えるのはメンタルな部分からできることではなく、自律神経のプログラミングを変える必要があります。

インナーチャイルドの死の恐怖のエネルギー」が彼女のエネルギー体にある限りは、頭で分かっていても「手放した自分を生きる事が苦しく不可能に思え、分かっていてもできない事での罪悪感が断片化した自分の統合の逆効果になります。

(だから、自殺をして死ねなかった後に回復に向かう例があるのですね。だって死の恐怖に向かい合って行動し通り抜けたことで、死の恐怖のエネルギーを解放することができたからです。あ、でも他に方法があるので自殺をしなくても大丈夫です。)

この断片化した自分を再統合するために一番有効な方法として、あなたが変性意識状態に入り、またはシャーマンがあなたの変わりに変性意識状態に入り、真実の自分から切り離された時のトラウマ、受け入れられないと言う恐怖心=死の恐怖などの断片化の原因となったエネルギーを解き放ち、シャドウを自分との統合へとエスコートする方法です。

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日本ではほとんど違法ですが、欧米ではサイケデリック第3ウェーブが起こっていて、認められ始めているヒーリング法です。ペルー伝統のシャーマンによるセレモニーでは、幻覚剤のプラント・メディスンが国家遺産にもなっています。

私自身もLSD、DMT、幻覚キノコ、アヤワスカなど様々な幻覚剤を使用して来たから今の現実があると、その効果を実感はしていますが「魔法の薬ではない」と言う事だけ付け足したいのと、何回も本場のシャーマンのアヤワスカのセレモニーに数年に渡って参加したけれどやはり依存症、鬱、人間関係の問題にまだ悩んでいる方や精神分裂症になってしまった方に何人か会った事があります。

「サイケデリック・セラピー」のケース・スタディーの研究を2年に渡ってイギリスのインペリアル・カレッジで行い、オランダでサイケデリック・リトリートを主催しており「シンセシス・インスティチュート」の創始者である、ロザリンド・ワッツ医師によると「セット&セッティング、シッターとクライアントの間の信頼関係、セッション後のサイケデリック・インテグレーションが成功の鍵となっている。」との事です。

Eyetoの経験でもサイケデリック・インテグレーションが鍵でした。

👁 ブレス・ワークでエネルギーを解放し、再統合する。 

「ブレスワーク」は物質摂取などはせず、呼吸を使って変性意識状態に到達し、エネルギー体にアクセスして断片化の原因となっているエネルギーを解放し、シャドウを再統合する「トランスフォーメショナル・ツール」です。

幻覚剤であるDMTは自然の中に豊富に含まれていて、私たち人間の身体にも存在しています。ある呼吸法を続けることで副腎、肺、松果体からDMTが放出され、変性意識状態に入ります。

「ブレスワーク」は物質の摂取によって変性意識状態へ入るよりも、自分のペースで変性意識状態を調整できるのでさらに安全です。

また、自分の火のエネルギー(怒りのエネルギー)をうまく使うことが出来て初めて自分のエネルギー体とアクセスするので、物質に頼らずエネルギーを調整できるアルケミストになり、自分の責任能力と存在価値を実感できるところがとても良いところです。

「ブレスワーク」に関してはこちらにもう少し書いてあります。


最後まで読んで頂いてありがとう!✨🙏✨

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