お花に興味がなかった私が、なぜ仕事にするまでになったのか⑳
大東早織です。
前回の続きになります。
私は今でこそお花が大好きで、仕事にもしていたくらいです。
ブライダル系の花屋さんに約3年半勤めていて、IT系の異業種からの転職ということもあり、とても新鮮でやりがいのある仕事でした。
今はまたIT系業界に戻ってwebデザインやディレクションの仕事をしていますが、それでもたまに知り合いのツテでワークショップ講師をする際にお花に触れる機会もありますし、出かけた先に花屋さんがあると、思わず立ち寄ってしまいます。
街で新しい花屋さんがあると、買い物はしなくても不思議と行きたくなってしまうのです。
しかし私は、はじめからお花に興味があったり好きだったから、仕事にしたというわけではありません。
今回はお花に興味がなかった私が、なぜ仕事にするまでになったのか、という話を書いていこうと思います。
転職後の初仕事は
その職場は制服がありました。
私は制服がある職場は初めてで新鮮でした。
先輩にロッカールームに案内いただき、事前に配布していただいた黒いパンツスーツの上下と黒いシャツを身に着けて作業場へ。
ちなみに靴も黒の革靴で、作業するときだけ身につけるサロン(エプロンのようなもの)も黒。つまり全身真っ黒です。
お花や植物を扱う仕事ですので、その主役たちを引き立てるために黒子に徹する「全身黒」なんだろうなと自己解釈しました。
また打ち合わせをしたり、ホテルのフロントやラウンジに飾るお花を納品したりメンテナンスをしたりと、お客様のいらっしゃるホテルの表導線にも出ていくことも多いので、おそらくスーツスタイルなのだろうと思います。
みなさんに挨拶をしたあと、早速初仕事が。
なんと、小さなアレンジメントを作ってみて。とのこと。
今までの経験だと、出勤一日目は先輩についていって業務を覚え、自分はまだ何もしないことが多いのかなという印象があったので、驚きと反面嬉しかったのを覚えています。
用途は宴会のテーブルに置く直径7cmくらいの円形型の器のアレンジメント。
「四方見」といって360°どの方から見てもきれいにみえるスタイルでの要望です。
今までアレンジメント教室や資格取得のときに、たくさん練習で作ったスタイル。
花材もお任せでしたので、使用する予定が決まっている花以外で好きなお花を選択して良かったというのもあり、その時きれいなお花を使って丸いラウンドデザインのアレンジメントを作成しました。
完成後先輩のチェックが入り、「…OK!」というまさかの一発合格。
お直しが入るのだろうな、と思っていたら簡単にOKがでたので驚きました。
でも、いきなり制作の実務をさせていただけて、とても嬉しかった。
前職では結局一度もお花での制作はさせてもらえなかったので、その比較もあるかもしれませんが、より認められた感じがしました。
次へ続きます。