見出し画像

子どもと一緒に排泄を楽しむ

最近1歳3ヶ月の子どもが、トイレの中までついてくる。トイレットペーパーを取る作業を手伝ってもらおうと促すが、角度と力加減が難しいようで、いつも小さな人差し指と親指のサイズに短く千切れてしまう。しかし、その千切れた小さな紙を、服の上から自分の腿の付け根あたりに当てているのを見て、おっと思う。トイレットトレーニングは、こうして始まるのか。

仰向けに寝転ばせられて気付けば新しいオムツが付いている子どもにとって、大人が毎日複数回向かう、謎の小部屋で行われている行為は新鮮なのだろう。今までトイレの扉を締めて外で泣かせてしまっていたが、このブラックボックスの中で何が行われているか、これからはしかと見てもらおう。

性教育は、改めて始めるよりも、子どもが気になることばを発したり質問してきたタイミングで話すと良いと本で読んだ。大人の真似をしたがる子どもの今の習性をうまく使って、暮らしの営みの中で大人の排泄と自分の排泄をうまく繋げていけたらいい。

自分の排泄物に興味を持ってもらおうと、子どもが排便したらオムツについた便を子どもと一緒に眺めるようにしている。便の観察は、食べたものの消化具合と子どもの体調が顕著に現れるから面白い。精米が間に合わず玄米をあげている時期は、便にしっかり繊維が残る。
色と形を見てから臭いを嗅いで、「これが○○ちゃんのうんちだよ。いっぱい出たね」と言ってから丸めて捨てる。子どもは、じーっと見つめて固まっている。時々手を出そうとするので、それは阻止。それを見ていた夫が、「俺も真似して自分の便を嗅いでみたら、○○ちゃんのうんちと同じ臭いがした。だって同じもの食べてるもんね!」と言っていたので笑ってしまった。