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夜は終わりでなくて、はじまり

一人目の子どもを出産した時に思ったのは、「夜は終わりでなくてはじまり」だということ。それまでは、夜は一日の終わりだった。布団で横になり、今日一日の疲れを癒してリセットする、ホッと一息つく時間。しかし、子どもが生まれると夜間も授乳がある上、夜間は日中と違い、暗くて寒い中布団から這い出て、家族を起こさないようにひっそりと授乳を重ねる、孤独な時間に変わった。今日はパッと寝てくれるだろうか、また夜が始まる…。そんなことを毎日考えていたように思う。

第二子が生まれて、今度は夕方が一日のうちで一番気合が必要な時間に変わった。上の子が幼稚園から帰ってくる時間だ。今日はごはんを食べてくれるだろうか、お風呂にはすんなり入ってくれるかな、風呂上がりはパッと服を着てくれるかな、歯磨きは。「お風呂入らない!」と逃げ回る子どもに対し、あの手この手を使ってなんとか気を引きながら風呂へ誘導する。入浴を終え、無事にパジャマ一式を着せた後は、ふううううと口から魂が出る感じになる。入浴って本来リラックスする時間のはずだったよなと、遠い目をして思う。乳児の入浴はかわいいもので、「おー」という口をしながら、お湯に入って皮膚がほんのり赤く変わってぽっぽっと汗ばんでいく姿を見ていると、幸せな気持ちになる。一日の育児の中で最も癒しの時間かもしれない。服も、こちらが選んだ服を文句も言わずなんでも着てくれるので、とにかくかわいい。問題はお姉ちゃんだ。

これらが終わり、21時台には床につく。今度は下の子の授乳の時間で、だいたい毎晩ここから3ラウンド続く。2-3時間ごとにわりときっかり起きてくるので、0時台、3時台、6時台。6時台はうまいことそのまま寝かせて、朝の幼稚園の準備に入る。失敗すると、2人の子どもの泣き声の中、朝仕事をするはめになる。しっかり寝てもらうため、朝はミルクに頼ることも多い。

そのまま子どもの送迎をし、何も用事はない日は、帰ってきてやっとホッと一息つける。

最近は、夜が添い乳中心になったのと、4時間授乳間隔が開く時も出てきたため、3ラウンドが2ラウンドで済む時もあり、朝の疲労回復度がややアップする日もある。今日は、第一ラウンド終わりにトイレに行きたくなり、口渇感も出たのでお茶も飲みに起きたら目が冴えてしまったため、スマホをつついている。もうすぐ次のラウンドが来る。少しでも寝るべし。

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