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ペンのキャップを外して紙に絵を描く

子どもが、もうすぐ1歳10ヶ月になる。3ヶ月以上この日記を書いていなかった。色々と思うことはあるのに、追われるように日々を送り、一番残したい記録がぼとぼとと音を立てながら記憶から消えていく。なんてもったいないことだろう。私は何度こんなことをくり返すのか。思い立った時が、始める時。

最近、子どもの認知機能や知能が明らかに発達してきたと感じる。ペンを握って描くことに興味を示すので、黄色の蛍光ペンを渡してあげた。大きな落書き帳を出してあげたいところだけど、生憎近くになかったので、本に挟まっていたいらないアンケート葉書を渡す。こんな小さい紙だとはみ出して机が汚れるかな。そう思って、とりあえずその場しのぎにと眺めていると、子は、上手にその中にぐるぐるとペンで落書きをしている。ペン先は潰れそうだが、紙の上におさまる範囲で落書きをしている。

その後、ペンを持ってうろうろし始め、寝室の方へ行っている。黄色いペンで布団シーツに落書きされてはたまらないと、「ちょっとちょっと」と言いながら追いかける。すると、なんと、ペンのキャップがしまっているではないか。ペンで描いた後、キャップを自分でしめたのか。そんなこと、前は絶対にできなかった。うろうろする右手には、キャップのしまったペンがある。また描くときは、「うーーーーん」と言いながら、自分で不器用にペンのキャップのあたりを握り、外している。

描くときはキャップを外し、終わったらしめる。絵を描くときは、紙の上に描く。こんなこと、私は教えていない。見ていて覚えたのか、保育園の先生に教わったのか。わからないが、普段自分たち大人が無意識で行っている道具の機能や使い方の工程を、一つ一つ追ってくる子どもの姿に、小さな驚きと共に感動を覚えた。

同時に、小さなハガキなんかに行儀良く描くことだけを覚えさせてしまう自分の小ささに対して罪悪感も感じた。はみ出してもいいよ〜何に描いてもいいよ〜と、何も考えずにただただ描く楽しみを体験させてあげられる環境を作ってあげたい。
(1歳9ヶ月)

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