ジョン・メイヤーを聴きながら
音楽はあんまり詳しくなくて、最近の曲はほとんど知らないし、クラッシックも有名な曲しか分からないんですけど、
時々、イントロが始まったとたん、目の前にぶあーっと風景が浮かび、それがどこまでも広がっていくような曲があって、そういう曲はいつまでも記憶に残ったりします。
例えば、ラヴェルの 「亡き王女のためのパヴァーヌ」という曲は、こんな感じです。
夏の晴れた日の午後の、木漏れ日きらめく明るい森の中、小海線の車窓から見た森のような風景がなぜか思い浮かびます。
同じ夏の晴れた午後でも、エリック・クラプトンの「ロンリー・ストレンジャー」という曲に見えてくるのは、アメリカの広大な乾燥地帯。どこまでも続く道を渡っていく、乾いた風が浮かんでくるのです。
もう一つ、ブルース・ホーンズビーの 「レディ ウィズ ア ファン」という曲は、ピアノとキーボードのハーモニーが素晴らしく、果てしない雲の中をどこまでも飛んでいけるような気分になります。
光と風を感じる曲がわりと好きなのですが、ジョン・メイヤーの「ドーター」という曲は、雨の日にピッタリなのです。
イントロのギターの音色を聴いたら、灰色の空と、窓ガラスを静かに伝う雨だれが浮かんできます。あくまで個人の感想ですが、ちょっとイマジンしてみてください。
どちらかというと晴れた日が好きですが、しとしと雨が降る時に、ジョン・メイヤーを聴きながら、電車に乗るのもよいですね。
木々の緑が雨に色濃く佇んでいるのを眺め、どこに行こうか、雨の似合う、鎌倉の佐助稲荷神社に行きたいなあ。
苔むした境内のあちこちで、たくさんの狐さんが、雨の中出迎えてくれるでしょう。足元に気をつけてゆっくり歩こう。
こんな山の中の雨もまたよし。
ソーシャルディスタンスを守りつつ、こういう日常が少しでも回復してくるとよいですね。
雨が上がったら虹を探してみる。出会えたらラッキー!
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