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今朝もコリスをマンション下まで見送って、外をぐるっと散歩して帰ってきた。
雨あがりの昨日は少し涼しかったが、今日はムムムッと暑い。
今日も水分とって熱中症にならぬよう気をつける。

マンションの下でコリスもよく挨拶をしている3年生の女の子に会った。
ランドセルを開けて何かを探している。
「なにかさがしてる?」
と尋ねてみると
「連絡帳、忘れた」
と言葉が返ってきた。

そうか、連絡帳か。
連絡帳くらい忘れても問題ないだろうと思い、てっきり女の子はそのまま学校へ行く物だと思った。
でも、私と一緒にマンションのエレベーターに乗った。

「連絡帳、ないといけないの?」
と聞くと
「今日の宿題を連絡帳に書くことになってるから・・・」
と、女の子が答えた。
「そうか、別の紙に書いておけたらいいのにね」

コリスを送り出し、散歩して帰ってきたこともあり、まあまあの時間になっていた。女の子はかなり焦っているように感じる。

エレベーターが女の子の家の階に着いた。
「気をつけて行ってね」
最後に声をかけた。

「連絡帳じゃなきゃ、ダメなんですか?」

誰に向けるでもない小さな怒りを覚えた。
間違いなく蓮舫さんの「2位じゃダメなんですか?」に影響されている。
これから暑い中、学校まで歩くのか走るのか、彼女の姿を思い浮かべるとちょっと苦しくなった。

コリスも毎日、連絡帳にその日の宿題を書いてくる。
連絡帳を忘れたら、自由帳でもなんでも紙にメモしておけばよいのではないか。
今はそう思えるが、もし私が小学生で彼女の立場だったら、連絡帳をとりに家に帰っただろうか。

「忘れました、紙にメモして帰ります」

と先生に言えただろうか。
紙にメモして帰る、と思い浮かぶだろうか。
連絡帳を忘れたことに対して、何か言われるのが嫌で、やっぱり取りに帰ろうと思うのだろうか。

連絡帳でなければダメなのだろうか。

忘れものをした時、こういう何かしらのピンチの時、
ムクムクッと育つものがある気がする。

忘れたんだから仕方ないと諦める、気持ちを切り替える
忘れたんだから他のものでなんとかしようとする
忘れものをしてはいけない、したくないので取りに帰る
忘れたことにも気づかない・・・?

コリスも時々、学校へ持っていくものを忘れたり、宿題のドリルを持って帰るのを忘れる。それでも、毎回なんとかなっている様子だ。
彼女の忘れものに対する気持ちも一度じっくり聞いてみたい。

連絡帳を忘れたケースはまだない。
子どもたちにとって「連絡帳」は、唯一無二の存在なのかもしれない。

今晩コリスに、
「学校へ連絡帳を持っていくのを忘れたらどうする?」
と聞いてみたい。

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