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一昨日の夜、すんなりと眠れないコリスが私にしてくれた「毛」のお話し。
コリスと話せて嬉しかった気持ちを書いておこう。

最初はママ好きだよとか、そんなこんなの愛情を伝えてきてくれる。
しばらくそれが続くと、急にコリスの話のトーンが変わる。

「ママ、あのさ。私、足に毛がいっぱい生えてるんだけど。大人になったら足の毛って薄くなっていくの?」

「ええ!?足の毛!?」
驚いた。コリスから足の毛について話しをされるとは微塵も思っていなかった。
ええ!?と驚きを口にしながら、頭の中でぐるぐると考える。
コリス、なんか悩んでるのかな。なんかあったのかな。
確かに最近コリスの足に産毛が生えてきたなって感じてた。成長してるな〜ってくらいに私は思っていたけど、コリスが足の毛に関心を抱いていたとは。
言ってくれてよかった。どんな話しなのかじっくり聞きたい。
そ〜っとコリスに歩み寄ろう…
そんなことを考えていた。

「なんかあった?」
どうってことないよ、くらいの感じでコリスに話を振った。

「ママはなんで足に毛がないのかなって思ってたの。そしたらね、この前、体力測定の時に手伝ってくれた5年生の人も足に毛がなかったの。だから、大人になったら足の毛は薄くなっていくのかなぁって思ったの。でも私の足の毛は薄くならないなあって思って聞いてみたの」

・・・・・

そうかそうか。そんな風に思っていたんだね。
よく話してくれたね。コリスの気持ちが知れて私は嬉しい。

「なるほど、そんな風に思ってたんだね。ママは確かに足に毛があんまりないもんね。5年生もなかったんだね。ママの足も昔はコリスと同じように毛が生えていたんだよ。ママは大人になってから脱毛っていう、毛をなくすやつをやったんだよ。だから、今は毛がほとんどないんだよ。毛の生え方は人それぞれで、いっぱい生える人もいるし、元々あんまり生えない人もいるんだよ。」

「ふーん…ママも子どもの頃は足に毛が生えてたの?」

「生えてたよ。けっこう生えてたね。小学校高学年とか、中学生くらいの時に、お姉ちゃんと一緒にお風呂でカミソリで剃ったり、除毛剤っていう毛を溶かすやつを試したり、色々やってたな。5年生の人も、もしかしたら、毛をなくすやつ、なんかやってるかもしれないね。
コリスも、足の毛が気になるようだったら、ママと一緒になんか考えよう。
今生えてるくらいの毛は、ママは気にならないけどね。」

「見てる人は見てるの〜」
コリスが言った。足の毛について誰かに何かを言われたのだろうか。

「誰かと足の毛の話になったの?」

「クラスの◯◯ちゃんはお風呂で足の毛を抜いてるって言ってたの」」

「へーーー。足の毛を抜いてるんだね。コリスも足の毛をなんとかしたい!と思ったらママに言って。今は、全身脱毛ってのもあるから、毛はなんとでもできるよ」

「うん、わかった」

「今はまだ、大丈夫?」

「うん」

「毛は脱毛があるからいっぱい生えてきたって大丈夫だよ」

「うん、わかった。おやすみ」

安心した様子で目を閉じたコリス。
なんかいい夜だった。

コリスはこれから、もっともっといろんなことを考え、悩んだりするのかな。
私もしていたのかな。そんなとき私はどうしていたのだろう。お姉ちゃんに話していたのかな。母とそんな話をした記憶は…ない。コリスは一人っ子。

「ねえ、ママ」って、これからもコリスに言ってもらえるように生きていきたい。


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