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【学びのメモ】仏師という天職ーー宮本我休さんのセミナーに参加して

9/2に京仏師の宮本我休さんのオンラインセミナーに参加しました。
印象に残ったお話をメモしたので残しておきます。

このセミナーをTwitterで知ったのですが、学びのタネはいろんなところに転がっているのだと改めて思いました。学びのプラットフォームMIRAIは登録すればいろんな方のお話を聞くことができます。無料も有料のセミナーもあります。田舎で生まれ育って、さらに田舎の大学へ行き、今も地方に暮らしているけど、場所を問わずに学びの機会が得られることが嬉しいです!

セミナーでは宮本さんがご自身について語られた後、質疑応答の時間がありました。質疑応答タイムで印象に残ったことをメモしています。

ーー作品作りはひとつずつ作るのか?
30体くらいを同時進行で作っている。
仏像はその時の感情が写し鏡のように出てしまうので、
毎朝、瞑想やいろんなことして自分の心を内観する。その上で、その日の自分に合う仏さんを選んで作る。一体に5年以上とか長い時間かけて作っている

ーーなぜ複数同時に作るのか?
ひとつの作品だけを作り続けると、俯瞰して見れなくなる。
作っている途中であえて半年置いたりもする
客観性を持って作品を作るために、複数の作品を同時進行で作りながら、ひとつの作品だけを見ることがないようにしている

気づき:納期があるからゆっくりとはできないけれど、物書きの仕事にも通づるお話だと思った。


ーー「終わり」をどうやって決めるのか?
彫刻には終わりがない。どこで終わりにするかは難しいところなんです・・・・終わりは自分で決めないといけない。
もうこれ以上触っても良くならないというところで終わりする。
砂場での棒倒しに例えている。砂山のもうあと一つ砂をとったら倒れる…というところまでは挑戦したい。限界ギリギリを攻めるのが僕のこだわり。

気づき:これも物書きの仕事にも通ずるものがある。どこまで書いて、何回読み直して、削って足して、どこで終わらせよう…の試行錯誤。自ずと〆切に終わらせられている気もするが…


仏師を天職だという宮本さんは、
仕事に向き合う上で大切なのは、「素直さ」と「根気」とおっしゃっていた。
アパレル業界から真っさらな状態でこの道に飛び込んだからこそ、スポンジのように多くのことを吸収できた。下手に知識や経験があったらここまで吸収できなかったかもしれない…とお話しされていた。

知らないこと、経験のないことは、弱みではない。
スポンジのように頭も体も柔らかくして、新しい世界を吸収していきたい。

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