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仏家の家宝とは?

ブッダは書いたものを一切残していません。
その昔にも後世に文字を残す方法はあったとのことです。
しかしブッダは弟子に話して聞かせただけです。
弟子たちはブッダの生き様とその話を記憶して伝えました。

如是我聞。
わたしはこのように聞きました。
すべてのお経はこの言葉で始まります。
お経とはブッダの教えです。
これが仏教です。

仏教ではその因縁から三宝を敬います。
仏・法・僧が三宝です。
ブッダとその教えとそれを伝える仲間が宝です。
その三宝をいただく具体的な場所が「お堂」であります。

古来より「お堂」を建てることは最も尊いとされてきました。
僧侶は直接建立には携わってはならないともいわれています。
在家の信者が、すべて取仕切り、段取りするわけです。
僧侶は修行に専念することが仕事であります。

自らの修行場所を心ある人々が用意してくださる。
ブッダが身をもって示された道を歩むために。
仏家とは文字通り仏の家です。
仏道を歩む時と場所であり仲間です。

何が申し上げたいかといえば、そうした原点です。
ブッダに捧げた人々の尊いこころ・・・
その原点を想うとき有り難さに胸が締め付けられます。
わたしも原点に立ち返り修行に専念いたします。

まさしく修行こそが家宝であります。

修行こそ家宝(水)

今日もご覧いただきありがとうございます。
参禅堂を建てる念水庵でした。

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