私がやっている武術の名前です。 天津に伝わる程廷華派の高義盛式の八卦掌という意味です。 天津は皆さんご存知の街の名前です。天津飯とか天津麺にもついていますが港のある大きな街です。 程廷華と高義盛は人名です。八卦掌はいくつかの派に分かれていますが、程派高式は比較的新しく成立した八卦掌の一派です。 正式名称は揉身八卦连环掌と言いますが、一般には程派高式八卦掌と呼ぶことが多いです。八卦掌の3代伝人の一人高義盛が創始し、先天掌及び後天掌と言う套路群を中心に各種武器や対練などで構成
午後 汗を乾かそうと思う 絡みつくような空気が汗を守っている 太陽の力は平等に熱を与えて ただ威力を示している 空はあくまで爽やかで もてあましている 私の所在だけ空中に漂う 夕立 今年はナンデモコイの年だ あまりの暑さに神様も頭がおかしいのかもしれない 天気予報はいつも賑やかで 街の大通りを歩いているような気分だ 夕方の雲が全てを連れてくるような そんな報道をよそに そろそろ暗くなる街に灯りをつけてくれる そして雲が全てを地上に吐き出して 日常は常に揺さぶられている
気がつけば七夕を過ぎていて、イベントらしいこともせず、ご飯を作ったりそうじをしたりべんきょうしたりしてすごしています。 ここからどこへ行けばいいのかとか、なにをすればいいのかというのはいつも難しいようで、目の前にはだいたい用意されているものですね。今日は久しぶりに腕立て伏せをしました。最近は懸垂ばかりでしたが、今日は外に出る気になれない気温で家で養生功をひたすらしたあとそのバランスのまま腕立てをしていました。 鉄牛耕地と言って中国武術でもじつはやるのですが練功として意
コロナの年 2月 1日 津門を出る 年初にわかに疫病起こり 東夷の地に帰るを選ぶ。 あれから4年経ってようやく目処が立った。折も折、仕事の切れ目もできなんとなく中国へ行ける雰囲気が出てきた。自分の武術の師は一人は日本だが、一人は中国は天津におりあの帰国以降連絡が取り合うものの会いに行く余裕などなかった。 やーバタバタしておりました。留学仲間も本科の子たちも卒業し、あの小さかった子供は青年になり、あの老先輩は世を去りこちらではついこの前までひたすら一人で練習しては先輩方に
今日は所用で特に何かすることも叶わず近所にて無聊を託つ。 と言っても午前中は外にいたのですが、そのあまりの暑さと休みの日の刺激にすっかりやられてしまったといった感じ。本日の発見というと大げさだけど、人に説明するつもりで養生功を組み直した順番通りにできるからと言って省略せずにやったらやはりきちんと整体効果が出てきて、先日の練習で痛めた膝が音を立てて嵌り、その後背骨もゴキゴキ動き出したので、やっぱり手を抜いちゃいかんなと思いました。家にいると研究ははかどりますね。 あとは全
茹だるような暑さとでも言うのだろうか? まだ夏本番という雰囲気でもないのに日差しは爽やかに暑苦しさを振りまき、空気は透明なのにねっとりと纏わりつくようだ。今日は雪見橋を越えて桜木町手前から横浜銀行本店を目指した。朝の内にと思って税金の支払いに行ったのだ。本当は近所のコンビニで済ませたかった。済まして懸垂して刀を一振りしたかったのだが、既に一括支払いの用紙の期限が過ぎてしまっていた。 別に浜銀本店が遠い訳では無いがこの気温に全く負けてしまった。 朝9:30気合を入れて支払いカ
4日前にビザの申請に有明に行ってきたが今日は受け取りに行った。 先日来た道を行くことは大変容易いことで特に迷いもなく進めた。本当は午前中にハローワークへ行くはずだったのだが、横浜駅周辺にいくつかあるのでそこへ行ったところここは分館というか出張所だから中区の方へ行ってくれと言われて、がっくり来た。外は馬鹿に蒸し暑いし日差しも厳しい。行きはLuupできたけどあの時速20kmはちょっと怖い。 もうそれなら早めにビザ受け取りに行ってしまえと有明まで来てみたら、案外すぐにビザの受
7月1日 中国ビザ申請センター 東京 有明 江東区はいつも気持ちがウキウキする。以前から準備していたビザの申請に来たが、前回留学の準備で来たには六本木だったのに今度は有明は国際展示場に降り立った。小雨の降る中ではあったが屋根のある道が続いていてさほど苦は感じなかった。せっかく持っていった傘の出番はほとんどないと言ってよかった。 有明フロンティアビルの12Fにビザ申請センターはあった。ずいぶん水際に来たもんだと全く違ったロケーションに若干違和感を感じながらエレベーターを降
話によると、原始社会にはもうお酒があったそうだ。私の考えでは、人類に欲望と悩みが現れた時にお酒は同時に現れたのじゃないかと思う。 もし人生を私とあなたが競い合う球技の試合だったとしたら、酒はまさにそのチアリーダーといったところだろう。彼女たちは美しく熱心にひたむきな愛を注いでくれる。あなたの代わりに相手チームの四角いゴールにボールを入れることはできないが、あなたが大敗した時も変わらぬ愛であなたを強く抱きしめてくれる。情け容赦のない敵や、厳しいルール、そして薄情な観衆を少し
羊双腸は開封では有名な小吃だ。羊の腸にその血を注いで作る腸詰だ。 その作り方は以下のような手順になる。 まず、放血したばかりの新鮮な羊の血を濾して固形物を取り去る。そして、それに少量の塩とデンプンを加え、きれいに洗った羊の腸に注ぎ込んでいく。それらすべての作業を終えたら、その腸を茹でる。 これで羊双腸の完成だ。 羊双腸を食べる時は最初にまず輪切りにする。 一つ一つ丸いかたまりになった羊の腸詰は、外は白い皮に包まれて中は羊の血の深紅だ。それが一つ一つ椀の底に積み重な
第一章 炒凉粉 ~開封~ 炒凉粉は古典的な開封名物だ。開封の大小の通りを歩けば、いたるところでその屋台を見ることができる。 開封に来て炒凉粉を食べないのは北京で豆汁(北京の名物の緑豆の発酵食品で酸味があり癖が強い。最近はあまり見かけないという話。)を飲まないようなものだ。とは言ったものの、炒凉粉は豆汁がかなりの“クセモノ”なのに比べると、その味は万人向けで多くの人に素直に受け入れられるものだ。 炒凉粉の材料はまずご当地産の红薯凉粉だ。红薯凉粉は見た目は全く地味
中国語を勉強するうえで、いろいろ考えたので、一冊の本を翻訳してみようと思います。 『舌染红尘 人生就是由味道组成的日子』荆方 著/绘 という本です。ジャンルとしてはエッセイで著者の食べ物と思い出を絵とともに書きあらわしたものです。私はこれを南開大学の中にある書店で買いました。留学生なんだけど中国語の勉強に数冊購入したいとお願いするとこれなんかは比較的読みやすいと思うよと持ってきてくれたうちの一つでした。今回のタイトルはこの本のタイトルの日本語訳ですが、正直ちょ
そこは地中海に浮ぶ小さな島のひとつで、場所としてはエーゲ海と地中海の境、アナトリア半島に寄り添うような小さな島だった。古くは文明揺籃の地として、また、文化の中心として、さらに下っては牙を持ったキリスト者の牙城、宗教騎士団の寄る辺として連綿と歴史を積み重ねていたのだった。私はトルコのマルマリスから出ているシャトル船に乗ってこの島に向かっている。同じ船の人々は意外にも多種多様でトルコ人はそれほど多くはない。 あのトルコの海岸の町は十年ちょっとの間にかなり国際的な観光地へと様
帰国してまだ講義が続いていて、勉強に終われていた半年が終わり、仕事を探しながらブラブラもできずにいる。色々落ち込むことも多かったけど、中国での生活でそれなりに変化があったのだろうという事は自分でも感じ取れる程度になった。ここにいるとがんじがらめになるのは否めないが、別の生活というのがどこかに立ち上がりつつあるし、まあこの疫病が去って以降だろうが、出ていく宛も全くなくはなくなった。人生は辛抱強さに鍛えられるかというとそうでもないなとも思ったが卑怯者が相手でないなら辛抱強さも美
途中でタイトルを少し変更して前回から“天津武術学習記”となりました。 さて、鉞を習えるようになったので、まず淘寶で鉞を購入しましたが、そこで一つ問題がありました。それは刃こそついていないけれど、こいつを持って電車(地鉄)に乗れないんじゃないかという事でした。私は公共汽車つまりバスと地鐵を乗り継いで南開大學に通っていたのですが、なぜってバスに慣れてなかったのと地下鉄は時間通り来るので安心だったからで、すっかり地下鉄依存していたわけでした。 さて、この鉞を持って地下鉄に
下手の横好きなりに言語を学ぶのが好きで、触れただけの言語なら10近くになる。実際にある程度使える言語となるとそれほど多くなくて日本語、英語、中国語、トルコ語くらいのもので、どれも中級より上にはいかないのだ。最近はペルシャ語を勉強しようとニューエクスプレスのペルシャ語を買ってきて毎日少しずつ取り組んでいる。この度の中国留学以降、言語を勉強する勘みたいなものができてきて、焦らずに出来ているのは嬉しい限りだ。どうもこれも武術の練習よろしく、毎日触るにしくはなさそうだ。 言語を