パッケージ旅行と個人旅行|自分でやるから面白い
今まで海外旅行に行ったのは10回程度ですが、そのうち9割は全てひとりで行っています。
初めての海外旅行の行先は台湾で、地元の友人や先輩と一緒に旅行会社のパッケージツアーを活用し、3泊4日で台北の主要な観光地を巡り、ホテルも旅行会社指定のところで非常に便利なツアーだったことをよく覚えています。
ツアーの目玉は台北の名物である鼎泰豐で小籠包を食べるというもので、現地の台湾人ガイドとツアー参加者の日本人とともに、円卓を囲んで小籠包をいただきました。
翡翠の白菜が有名な故宮博物院や日本で言うところのスカイツリーにあたる台北101タワーなど、その他主要な観光名所を効率よく周ることができ、僕にとって初めての海外旅行を手厚くサポートしてくれたパッケージツアーでした。
しかし、その後、僕はパッケージツアーを利用することなく、毎回個別に飛行機や現地の宿を予約してひとりで海外を訪れるようになります。
パッケージツアーは非常に便利で効率も良く、何よりも安全が担保されている安心感があったのですが、決定的に不足していたものがあります。
それは自由です。
故宮博物院も101タワーも鼎泰豐の小籠包も、他のツアー参加者やバスの出発着時刻の関係もあり、厳格に時間が決められていました。
「〇〇エリアに行ってみたいけど17:00に小籠包を食べなくてはいけない」といった現象が発生してしまい、現地に足を運んだからこそ突如湧きあがってくる好奇心に対応することができないのです。
また、日本人が海外旅行先で食べたものでお腹を壊してしまうというトラブルが非常に多いこともあってか、旅行会社からは「これは食べない方がいい」という注意を執拗に受け続けることになります。せっかく目の前に美味しそうな台湾料理が並んでいるにもかかわらず、それらを通り過ぎることしかできませんでした。
これと比較して、日本の旅行会社を通さず個別に予約をして予定を組んでいく海外一人旅には、底知れぬ自由があります。
沸き起こった好奇心にはすぐに対応することができ、食事で腹を壊してしまうことにも、自分自身で責任を持って判断すれば何を食べるにも自由です。
安全で便利であることと自由に行動することはトレードオフの関係にあります。
パッケージツアーは海外旅行に不安を感じている人にとって、安全で便利なサービスです。こういった特徴はないけれど、個人の旅行は自分で責任を負うことで底知れぬ自由を経験することができます。そして何よりも安い。
きっと自分で考えて作り上げていく旅だからこそ、より面白いものになっていくのだと思います。
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