右肩下がりの世代と言われ|リスク取ろうか
僕はちょうど日本経済でバブルが弾けた頃に生まれたので、30年以上景気の悪いデフレと呼ばれ続けた時代しか生きたことがありません。
書籍やネット記事では「右肩下がり」と言われており、そんな時代では希望を持ちづらくなるのは当然のことでした。
しかし最近になって、(暴落などはあれど)ようやく景気も上回りそうな気配を見せ、デフレも脱却する方向で世の中は動き始めています。成功するかはわかりませんが。
右肩下がりの経済状況に身を置いて過ごしていると、どうしても悲観的な意見ばかり耳に入ってきました。ネット記事はもちろんですが、実際に会って話す人にも夢を語る人は少なく、政治や会社の文句を言う人が多い印象です。
とはいえ、それは個人で変えられる現実ではないと考えていた僕は、そんな時代でも自分が生きていける方法を模索して対策をするようになりました。考え方としては「国も会社も面倒を見てくれるわけではない」「時代のせいにしても現実は変わらない」といったところです。
この考え方をして間違っていたとは思いません。しかし、最近ようやく景気が上向いたことで世の中の雰囲気が前向きになったからか、今までの「右肩下がり思考」では、結局のところ大胆な挑戦に繋がる発想は生まれてこないものなんだと思ってきました。
人はイメージしたことを実現することはできますが、そもそもイメージができていないことを実現することはできません。億万長者になろうと思った場合は、まずは億万長者になった自分を思い描くことができなければ、結局のところ時間だけが過ぎていってしまうわけです。
その点、景気が良い時代には夢に向かって仲間と語り合い、壮大なイメージを思い描く機会が多かったのだろうと予想できます。一方で「右肩下がり」世代は、僕の様にせいぜい「自分の身は自分で守る」といった小さな目標をもとに生きることになります。
この差は大きかったのではないか、と考えました。
これからの時代に景気が良くなる保証はありませんが、せめてデフレ脱却の兆しが見えたのならば、前向きなビジョンを抱いて生きていった方が充実した人生を生きることができるはずです。僕を含めたデフレマインドが残っている人が周りに多くいると、そのマインドに侵食されてしまう可能性があるので要注意です。
もっと冷静に考えると、そもそもデフレマインドが染み付いた、この環境を変えてしまうということの方がよいのかもしれません。
思考や行動力は、その人の内側から湧き出るものではなく、環境が要因となることの方が多いからです。僕が「右肩下がり」的な思考をしているのも環境が要因が大きいはずです。
そのため、まだ若い人たちは、これからの未来を大きくポジティブに思い描いて生きていくか、もしくは思い切って海外に移住するような環境の変化を経験することが、人生を悲観的に終わらせないためのコツなのだと思います。
人生はリスクヘッジでうまくいきますが、思い切って海外留学をしたり、新進気鋭のベンチャー企業に就職したり、リスクテイクも時には大切だということです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?