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「もういいや」とならないために|長生きする人の特徴?

長生きする人の特徴と言えば、一日三食しっかりと食事をすることや、規則正しい生活習慣を送っていること、毎日運動をしていることなどが挙げられています。

一般的には正しいと思いますが、人の寿命というのはそんなに単純ではないんじゃないかと思ってしまいます。

ウォーレン・バフェットは90歳を超えていますが、好きな食べ物はマクドナルドのハンバーガーとコカコーラです。

ローリングストーンズも70歳を超えていますが、未だに全世界をツアーで周っています。規則正しい生活習慣を送っているとは思えません。

日本企業にも、還暦を超えてもなお活躍を続けている豪腕の経営者が多くいます。彼らもとてつもなく多忙な毎日をタフに乗り切っているわけなので、とてもワークライフバランスを大切にできているようには見えません。

こういった前例を見る度に思うのは、長生きするための秘訣というのは何も一般的に言われているような健康的な生活なのではなくて「使命感」を持って生きていることなのではないかと思うことがあります。「生涯現役」が何よりの秘訣なのではないかということです。

僕は23歳の頃に胃がんに罹った経験を持っており、その時は若くして死ぬことを強く意識していました。衰弱していく身体で生活をしながら辛い治療の予定が入ると「何でここまでして…」とか「もういっそのこと…」と思ってしまうことが少なからずありました。

しかし、そういった時に「もういいや」とまで思うことはありませんでした。僕の場合はまだ若かったために、人生でやり残したことが多すぎると自然に思えていたのです。

もし、あの時に今までの人生を振り返って「なかなか楽しい人生だったな」とか「もうやり残したことはないな」と思えていたら、それはそれで幸せかもしれませんが、おそらく「もういいや」と思って目の前の辛い治療を諦めていたのではないかと思います。

そう考えてみると、長生きする人の特徴というのは、使命感や生きる理由を常に持っている人であり、何かつらいことがあっても「もういいや」とは思わない状況にある人なのかもしれません。

ウォーレン・バフェットもローリング・ストーンズも、まだまだ意欲的に活動を続けており、これからその活動を止める様子は一向に見せません。還暦を過ぎた経営者たちも、定年退職した労働者よりも活力に満ちているようにみえます。

とはいえ、何も使命感や生きる理由というのは、仕事に関わることでなくても良いように思います。人は私生活のなかでも何らかの役割を持っており、身近なものにも楽しみを見出しながら生きています。

地域のボランティアに参加して、地元の人達にとって必要で身近な存在になることが生きるための使命感に繋がるかもしれません。もしくは自宅の庭でガーデニングを始め、植物を少しずつ育てていく毎日に楽しみと生きる理由を見出すことになるかもしれません。

こういった身近なことだとしても、意欲的に取り組んでいるのであれば、人生において「もういいや」とはならないはずです。

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