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実はその辺に転がっているかもしれないチャンスについて

本やテレビ、ネット記事などで成功している人を見ると、そういった人たちは謙遜も兼ねて「私は運がよかった」と語ることが多くあります。(なかには武勇伝ばかり語る人もいますが)

それら成功した人と自分を頭のなかで比べてみると「自分には運がなかったしな…」と嘆く気持ちになることがあります。努力を語ってくれるならば、自分も負けじと努力すれば良いのですが、運を理由にされると何の参考にもならなく思えてしまうのです。

成功の秘訣には、本当に運が関係しているのでしょうか。成功した人の話を聞くと、運を「味方につけている」ことが多いとわかります。

仕事の機会を与えてくれる上司に恵まれたり、技術や考え方を伝えてくれる恩師と出会うことができたり、身を投じたビジネスに時代の流れが沿ってきたり、成功した人の運を振り返ってみると、舞い降りてきたチャンスは様々です。それらを機会として捉え、そのチャンスをものにしているのでしょう。

これらを考えながら、本当に自分にはチャンスがなかったのかを振り返りつつ、当時の時代背景や人間関係を振り返ると、必ずしも自分に運がなかったわけではないと気づけるはずです。

ずっとひとりで仕事をしていたわけでもなく、複数の人間関係のもとで働いていたはずです。相性が良くないと考えたならば、転職すれば新しいチャンスが舞い降りてくる可能性が高まります。

日本人ならば一般的には初めのチャンスは受験になるでしょうか。一般受験ならば試験の点数で評価される平等なチャンスであり、これを活かすことでその後の人生に大きな影響を与えます。もちろん、学歴が仕事や人生に直結するわけではありません。

その後は就職活動になるでしょう。そしてキャリアを進めて昇進や転職など、新しい機会が生まれます。

ふとした出会いをきっかけにサラリーマンではなく、起業する機会を得る人だっています。フリーランスとしての働き方の方が相性の良い人もいるでしょう。

そうこうしているうちに世の中は進歩を続け、僕が生きた時代だとひとり一台のスマートフォンが普及し、SNSというプラットフォームが生まれてコミュニケーションの在り方が変わり、人工知能が台頭し始めました。その間、恐慌もあれば震災もあり、パンデミックもありました。

冷静に振り返ると、平和に見えていながらも、実は激動な時代のなかを生きており、そのなかで何のチャンスもなかったと考える方がおかしかったように思います。

インターネットが普及し始めたばかりの時代に、人より早くビジネスを見出し大成功した人は多くいます。台頭してきたばかりのSNSをうまく活用してフォロワーを多く作り、それで大金を稼ぐチャンスだってあったはずです。

20年以上前からアップルやマイクロソフトの株を買っていた人は、今頃は悠々自適な暮らしができているでしょう。最近だと、数年前にNVIDIAの株を買っていれば今はすごい大金になっています。

つまり、不確実ではありながらも、チャンスはほぼ万人に対して存在し、そのチャンスをうまく掴む人もいれば、ただただそのまま過ごしてしまう人もいるという違いなのだと思います。

チャンスというのは、実はその辺に転がっているかもしれない。そう思って、これから日々を予定調和にせず、前向きに生きていこうと思います。

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