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無心になりたい現代人|登山とサウナ

1~2年前、週末になる度に登山に行っていたことがあります。コロナ期間にずっと家にいたこともあり、心身ともに自然や運動を本能的に求めていたのだと思います。

頻度こそ減りましたが、今も登山をすることがあり、山に登る度にやはり良いものだと再認識します。

では、何がそんなに良いのか。

絶景を見ることや運動不足解消のため、または山頂で食べるお弁当、「そこに山があるから」などなど、理由は人それぞれたくさんあると思います。

この様にわかりやすい理由とは別にもう少し細かく考えてみると、「無心になれること」が自分にとって良い影響を与えてくれると気づきました。

もちろん道に迷わないように注意を払う必要はありますが、登山も軌道に乗れば粛々と頂上目指して登っていくだけの段階に入っていくものです。その時に見えるのは大自然と絶景、聞こえるのは木々のざわめきや鳥の鳴き声、そして自分の足音だけです。

この環境は普段都会で仕事をしている時には決して得ることのできない「無心になれる」状況であり、この研ぎ澄まされた感覚になることが登山の魅力なのだと感じています。

思えば、そういった状況になれるものは他にも多くあり、いわゆる「趣味」というのも「自分を無心にしてくれる」というのがひとつの基準になっているのかもしれません。

日々の仕事のプレッシャーや複雑な人間関係から逃れ、ただただ山頂を目指して歩みを進め続ける、それは現代社会と非常に相性が良い行いです。

登山と同カテゴリの趣味ではキャンプで焚火をすることを好む人も、無心になれる状態を好むようです。ジョギングを趣味にする人もエクササイズ以上にメンタルへの好影響を求めているケースがあります。

また、温泉やサウナなどはまさに「無心」になりやすい趣味です。スマートフォンから完全に解き放たれる瞬間というのも重要な要素です。

登山もキャンプもジョギングも、温泉もサウナも、近年非常に人気があるように思います。

もし僕が思うように「無心になること」に快感を感じてそれらの趣味に没頭している人が多かったとしたら、現代社会には無心になりたい人がたくさんいるということです。仕事において頭を使う機会が年々増えてきているからなのでしょうか。

時代が進化していくに従って、人々がどんどん無心になることを求めていっているのであれば、人間は本能的にあまり余計なことを考えたくないのかもしれません。

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