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【318球目】失われた30年

バブル経済の崩壊後、日本経済では、失われた10年、失われた20年と言われてきました。

気づけば、失われた30年になっています。今日はそんなお話を。


企業ランキング

テレビ等でもよく出てくる、企業の世界時価総額ランキングです。

1990年ではトップ10のうち日本企業が、7社入っていました。2019年はと言うと、トップ10に入っている企業が0です。トップ50位にかろうじてトヨタ自動車1社のみが入っている状態です。1990年のトップ50には32社の日本企業がランクインしています。

この時の日本は本当に強かったのでしょう。
私は当時中学生です。

そして、そこから30年経った時に、世界を見渡すと日本企業で踏ん張っているのはトヨタ自動車のみとなっています。ちなみに、1990年も2019年もトップ10に入っている企業は1社だけ。30年という年月は大きく状況を変えています。


私たちを取り巻く環境は

三陽工業は1990年頃にどうだったのか。

会社が出来て10年経過した頃です。それなりに順調に成長していた三陽工業はバブル期には特に大きな影響を受けていません。バブルだからKawasakiのバイクがとても売れるということはなかったそうです。不動産で成功したとか失敗したとかもありませんでした。ただ、バブル崩壊後には、一気に元営業職の人が応募をしてきたという話は聞きました。

不動産やサービス業で営業職をしていた人が一気に職を失って、製造業に流れて来た、そんな状況があったみたいです。そして、そこから30年が経過した訳ですが、派遣業界においては、そこから25年間ぐらいはずっと派遣単価が下降していきます。バブル崩壊後は日本の製造業がドンドン海外に出て行きましたから、国内でのモノづくりのコストはよりシビアになっていたのでしょう。

そんな流れがあります。あくまでも肌感覚にはなりますが、派遣単価の上昇を感じたのが5年ほど前です。

2017年頃ですね。

それまで派遣単価が上がるという経験をほとんどしたことがなかったです。しかしながら、正社員である生産推進グループの社員が安心、安定して働く為には、一定の派遣単価が必要になります。今でも急上昇かと言われるとそうではありませんが、着実に派遣単価は上昇しています。

製造業における人材不足という問題を多くのお客様が理解をして頂いていますし、これからもその上昇は継続していくと見ています。生産推進グループを発足した際に、今の単価が上昇しなければ2年後や3年後には、昇給ができなくなると予測していました。しかしながら、外部環境を見た際には、その単価は必ず上昇気流に乗ってくると判断をしました。

だからこそ、生産推進グループという正社員のグループを作ることができましたし、その時の判断は間違っていませんでした。


投資という概念

派遣業においては、投資という概念がほとんど無いと言っても過言ではありません。他方、製造業においては投資が必ず必要になります。設備投資をしなければ製造業はできません。なので、私自身にも投資という概念が強くありました。派遣業において、人的投資という部分にフォーカスを当てて、これまでやってきています。

そして、これからもその人的投資の流れを緩めるつもりはありません。

もっと単価が上昇すれば、その投資額はもっと大きくなります。もっと仲間が増えれば、その投資額はもっと大きくなります。上場している大手企業のマージン率を見るとうらやましくなります。と同時に私たちもその派遣単価まで引き上げないといけないと身が引き締まります。そして、そこまで引き上げることができれば、人的投資に使える金額を今よりもっと増加させることができます。正しい思考と行動を継続していきます。

本日もありがとうございました。

明日もよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!