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【284球目】約束と時間

1分遅れるのも30分遅れるのも同じである。

今から20年ほど前の私が20代だった時に聞いた言葉です。とても印象的でよく覚えています。今日はそんなお話です。


遅れるということ

時間に遅れることを絶対に許さないという意味ではありません。

様々な事情によって約束の時間に遅れること、私にもあります。大切なのは、遅れることに対してどんな行動を取るかです。前述の1分も30分も同じという言葉は、連絡もなしに1分遅れるのも30分遅れるのも同じという意味です。1分くらい、3分くらい、そんな気持ちで約束の時間に遅れることに対してです。

数分の遅れくらいいいじゃないか、そんな意見もあるかもしれません。私はそうは思いません。

数分の遅れであるということは、事前に遅れそうという意識が働きます。遅れそうという意識が働いた際に、事前連絡をすればいい。事前連絡をして、遅れなければそれはそれでいい。その気づきが無い人と一緒に何かをしようとすると違和感が必ずどこかで出てきます。

ちょっとしたことですが、そのちょっとしたことが大切だと考えていますし、そのちょっとしたことの積み重ねが信用に繋がっていきます。


三陽工業に入社してから

連絡もなしに1分遅れるのも30分遅れるのも同じという言葉は三陽工業に入社する前、会社員時代に聞いた言葉です。

三陽工業に入社すると、先代が金融機関の担当者に対して連絡無しに1-2分遅れてきたことに激怒していました。先代もそう考えているんだなと妙に納得した記憶があります。ましてや金融機関ですからね。信用が大切な相手に対してはより一層そんな気持ちになることは理解できます。

遅れることは仕方ない。
連絡無しに遅れることは言語道断です。


相手の気持ち

数分はどっちでもいい人もいます。早く行き過ぎて迷惑に感じる人もいます。私は早く行き過ぎる方です。もちろん、5分前になるまではどこかで時間を潰しますが。

だいぶ前ですが、約束をしていた方が10分ほど連絡無しで遅れてきました。
そして、謝罪も無しに話始めたので、即時打ち切りお帰り頂きました。

あり得ません。

人と仕事をする以上は、時間を守ること、約束を守ること、それが果たせない場合は連絡をすること、そんな基本的なことを徹底していかないといけません。もちろん、時間に遅れない様にすべきです。その上で、イレギュラーは起きてしまいます。その時の行動は速やかに取るべきです。


数分の遅れ

今までの人生で数分の遅れを全く気にしない人と出会ったことがあります。
そういった人とは基本的に合いません。もちろん、仕事上で必要であれば、お話はしますが、人としてという観点でいくと合いません。

小さな約束を守ること。
ダメな場合はこまめに連絡をすること。

信用はそこから生まれるのではないでしょうか。数分の遅れをまあ、いっかと考えていると、とても大きなものを失うことがあります。改めて自分自身としても肝に銘じておこうと感じました。少し余談ですが、あるサービス業の人が、お客様が不満足に感じたことは次回来店時にも必ずその点をお伝えする、そんな話をしていました。

例えば、少し料理が出てくるのが遅かった。それに不満足な状態だったとします。その時ももちろん、謝罪は伝えるのですが、次の来店時にも、前回はごめんなさいと伝える。そのちょっとしたことで、相手の心証は随分と変わるのと、マイナスをプラスに変えることが出来る。

そんな話を思い出しました。

連絡無しで時間に遅れるのと真逆の思考です。人は完璧ではありません。だからこそ、思考と行動が必要になります。これからも積み重ねていきます。

本日もありがとうございました。明日もよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!