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【576球目】605,000円

今日は605,000円という数字について書いていきます。
この数字だけだと何のことかよく分からないと思いますが、お付き合いください。



とある拠点

三陽工業では全ての拠点の部門別収支を見ることができます。
経営管理部のシンカにより前月度の収支が纏まるのが早くなっています。
感謝です。そして、とある拠点においてこの2023年6月度の収支が605,000円の黒字化を達成しています。金額はさほど大きいものではありませんが、この拠点においては赤字が続いていました。

今回の黒字が2年振りの黒字です。それはもう嬉しいですよね。
赤字の原因は色々とありますが、この2年間試行錯誤の連続での今です。


赤字

2年振りの黒字ということは2021年8月度から2023年5月度まではずっと赤字です。今回が42期7月度以来の黒字化になります。まだまだ安心できる状況ではありませんが、赤字拠点が黒字になったこと。1つの伸びしろが伸びているということです。

研磨職場においても現在の玉津第2工場が赤字の状況が続いていたということをこのnoteでも書いたことがあります。早期の黒字化がベストです。ただ、ものづくりに関しては、簡単にそれがいきません。あるべき姿を想像して、そこに近づいていく為の計画を組んで、そしてそれを実行していく。必要に応じて案件からの撤退も必要になります。単価や品質はお客様があることですので、こちらでコントロールはできません。そこには交渉が必要になります。今回の拠点においても、明らかに不採算のお客様が存在しました。現状の説明をし、合理的な数字での単価交渉を実施しましたが、それが実現せず。やむなくではありますが、撤退になりました。

今までも事業所や案件の撤退はあります。
前に進んでいくより、撤退の方が難しいのは全ての事業に共通することです。赤字→黒字化していく力が今回見えました。次はそれを継続していく力が必要になってきますね。

継続は力なり



見える化

赤字である拠点。当然ですが、撤退は視野に入ります。経営者として当たり前の話です。そこに想い入れがあったとしても、想いだけで経営はすべきではありません。合理的判断も必要になります。

年間で2000万円ほどの赤字の事業所がありました。撤退した翌年、当たり前ですが、2000万円のプラスになります。そこに在籍していた社員が他の職場に移りますので、他職場においても人の増強がなされていきます。赤字職場を撤退することに迷いはありません。ただ、黒字化の可能性を捨ててしまう、ここには気を付けないといけない。当然ですが、そこで働く人達の気持ちや想いを考えるというのは言うまでもありません。

今回の拠点においては、黒字化になるまでの経緯、流れ、変化点を聞いていました。案件からの撤退もそうですし、人のやりくりに関しても聞いています。あるべき姿に向かっての計画が見えていました。そして、今回の黒字化です。7月以降もずっと黒字でやっていくことができるかどうかはこれからの動き次第ですが、正しい思考と行動が単月の黒字を生んでいます。考えと行動は正しいという証明です。あとは試行錯誤しながら、継続、シンカしていくことです。四半期での黒字化、半期での黒字化、そして通期での黒字化をお待ちしています。


判断

撤退の判断を今までに何回か行ったことがあります。その要因の多くが単価の問題です。単価については、お客様との交渉が必要になりますので一朝一夕にはいきません。そもそも単価を上げることがどれほど困難かは逆の立場になれば容易に想像ができます。時として、そういう判断をしなければならない場合がある。コロナ禍におけるHR拠点の閉鎖や統合も同じ様なことが言えます。

伸びしろをいかに伸ばしていくか、これも企業の1つの力です。赤字が黒字になる。成長です。全ての拠点が黒字だった時に、とても危機感を覚えた経験があります。挑戦できていないと感じたのです。その時に、できた拠点が当時の神戸営業所、現在の尼崎RCです。

現在の尼崎RCは7Fにあります。


想いをベースにしながら合理的判断を行うことの難しさ。
これからも自分自身がシンカしていく必要性を感じています。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!