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#40 CEO, COO&CFO

最近、3BTで結構ハードにストイックに練習をしているグループの人達から、ヨガをどんどん深くやって、身体が開いてくると、すごく瞑想に興味が出てきました。という声が届きます。

嬉しいです。本当に。

何の役にも立たない。ダレトク?と大笑いしながら意味が全くないTik Tok作ったり、表参道で一番ちゃんとしたハロウィンをしよう。と、目標設定が全く意味をなしていないようなSANTHOSHAチームの我々ですが。皆さんのFeedbackを聞いていると、ちゃんとした”ヨガ”をやっていると証明されたようでほっとします。笑。

瞑想って、何も下準備なくても、ちゃんとしたテクニックがあればふわふわと漂えるんですが、もっと色んな知識のもとに瞑想をすると、その壮大すぎる経験に、感謝と尊敬の念があふれ出してきます。ただ、そのベースとなる知識というのが、本当に壮大すぎて。

この前、SANTHOSHAで皆が帰った後、先生達が大議論をしていたんですね。もう、途中、殴りにかからんばかりの、大興奮。

何話してるの?と聞いたらば。

サンケ哲学と神様について。と。

めっちゃ高尚。笑。彼ら、インドの国立大学と提携しているアシュラムの卒業生で、その中でも成績優秀生達だから、まぁ、日本で言えば、エリートのお坊さんだもんね。と納得するも、いつもヤンチャな若者という顔も知っているので、その話の議題が、すごく自然で意外でした。

話を聞いてみると、当然のように、彼ら、宇宙の成り立ちを、NetFlixを語るかのように話し始めたんです。私、びっくり。初めて聞く話もたくさんあって、誰に教わったの?って思わず聞いたくらい。

インド人なら誰でも知ってるよ。っていう話が以下・・・↓↓↓・・・ 
(一部、私が事前に知っていた知識と合わせて、私が理解した内容です。)

この宇宙は、ブランマジという創造の神と、シバという破壊の神と、ビユシュというOperationの神の3人が回してるんだと。で、彼らが作ったものは、なくならないそうです。創造(再生)と破壊を繰り返すだけ。ただ、この神様というのは、エネルギーの比喩であって、意思を持った存在ではないそうです。インドでは、自然界のエネルギー(法則)の比喩として神様という概念を使うけれど、基本的に神様という「誰かの意思」でこの世の掟が決められているとは考えず、自然には法則がたくさんあって、便宜上その法則を人と共有する時にわかりやすいように、名前と話をつけたのが神様。という仕組みになっているようです。そこに「意思」はないと。

私が旅して見てきた壮大な伝言ゲームでは、この概念の解釈が、混乱しやすく、話がぐちゃぐちゃになって各地に広まった理由の一つのような気がしますね。世界中の人が、神様にお願いごとを聞いてもらうために、一杯お金を寄付したり、祈りを捧げたりするじゃないですか?神様に、願いを聞き入れるという意思決定をしてもらうために。神様(自然界の法則)に意思はないというのが、インド哲学の根底にあります。

この3つのエネルギーの法則によって、色んな惑星が創造されて破壊されて、その破片が衛星となって、少しずつ、色んな物を他の惑星に届けて、新しい惑星が作られていくんだそう。地球も、色んな惑星から鉄が届き、水が届き、種が届き、酸素が届き、そういうものが長い時間かかって組み合わされて各々が法則に沿って成長する事で、今のように生命が息吹き、我々が存在しているんだそう。

でも、そういう繁栄はいつまでも続かず、隕石が落ちて恐竜達が全滅しちゃったように、この世にあるものは、必ずバランスが崩れ、壊れる日が来るそうです。で、その時にあった水は蒸発して雲になってまた下りてくるのか、破壊されて隕石となった破片とともに別に惑星に行くのかわからないけれど、それらは、また次の創造・再生に使われていくんだそう。

人間の身体もそう。死んだらなくなるんじゃなくて、水は蒸発して雲になるし、灰(?)は土に変えるし。

これは物質的な世界の話。

じゃ、スピリットとか魂とかMindは?っていうのが、その日、彼ら(インド人の先生達)が大議論していた点で。

ビボは、ヨガが言っているようにマインドというのは、マヤカシだから、そもそも存在しないんだ。って主張していて、アンクルは、マインドは存在しているから、消滅せず、次の再生で使われるんだ(輪廻転生するんだ)。みたいな事を(多分←笑)言ってて、殴りかからんばかりの大興奮。

あぁ・・・SANTHOSHA作ってよかったな。と思った瞬間でした。笑

インドの伝統ある高尚なアシュラムに伝わる智慧を正式に受け継いだお坊さん達のArgumentを、表参道で生放送で見れるなんて・・・・

私は、何と幸せものなのでしょう。笑

次回、プジャマダムをお呼びした時に、前回はフレームワークを整理して理解するための導入編をお願いしたのですが、次は、その辺の哲学のもっと深い部分をお願いしようと思っています。

でね、私がその議論を聞いて、しみじみと考えていたのが、彼らはこういう話を小さい時から、娯楽の一環で聞いて育ってるんですね。そら、グローバル競争に行ったら、強いわ!と。

私が世界中から多国籍のメンバーが集まるプロジェクトで15年位やってきた中で得た、私の個人的な感覚ですけれど、飲み会の時とかでは、声と態度の大きな(失礼)アメリカ人が大体話の中心になって、食べ物の話か、映画の話をよくするわけですよ。ワインと映画が教養。みたいなニュアンスさえも感じる位。そこに、休暇で行ったホテルの自慢話と、車の自慢話と、話すことがなくなってくると、家のキッチンの自慢話と、ファッション、あとは子供の学歴と学費、後は人のゴシップかな、そういうものが話題のほとんどでした。笑。

ま、ファッションにしても、車にしても、ラグジュアリーライフスタイルにしても、”文化”の一つなので、それを芸術=教養だと言えば、そうなんですけれど。その時は、皆の話についていくために、一生懸命ワインを勉強して、映画もたくさん見ましたけれど。

ヨガやるようになって、あの教養、薄っぺらかった。って思ってます。笑。だって、結局は、そういうのって、誰かビジネスマンのアイデアを、サラリーマンの人達が消費者の購買意欲をあおるために、ストーリーを作ってValue Pricing(形のない価値に対する値決め)したものじゃないですか?

インド人のお坊さんが話す宇宙・生命誕生の話に比べたら・・・・

インドに行った時、本当にびっくりしたんですけれど、若い子達、神様の話してるんですよ。嘘だと思うでしょ?一カ月の中で、たくさん神様をお祝いする日があるから、しょうがないんだけど、でも、私の推しは、断然クリシュナ☆みたいな話を、若い子達がお茶飲みながらしてるわけです。クリシュナのブロマイドが売られていたり。

でもね、その神様は、自然界の法則の比喩なわけですよ。だから、皆、そういう話を子供のころから、自然と、すごい量を聞いて学んで育ってきているわけです。

私、この宇宙が3人のエネルギーの調和でできてるのが、宇宙の絶対原則って聞いた時に、あぁ、グローバル競争でインド人が入ってきた瞬間、皆、絶対に負けるなって確信しましたもん。

だって、宇宙ですら、CEOとCOOとCFOの調和でなりたってるわけですよ。

これは、日本企業にある概念とはちょっと違ってて、アジアのビジネスを見る限り、全く機能していないのがほとんどです。そもそも、ヒエラルキーが重んじられるアジアで、社長にNOというCOOやCFOって、いないでしょ?意見はいうとしても。グローバル企業は、Role and Responsibilities がしっかりされてるから、社長がNOでも、無効にする権限のない事項ってのもあるんですね。大きな組織をヘルシーに保つには三権分立じゃないけど、それぞれの方向からバランスを保たないとヘルシーな判断ができない。という考え方があるからです。

この世の全て先進国がTry and Errorで、一杯失敗して、一生懸命作り上げてきた色んな文明のほとんどが、インドには元々、自然界の法則。として、存在していたなんて、すごすぎません?だから、インド映画では、男の子、いつも3人で一緒にいるんですよね。うちのインドの先生もそうですけれど。これも、私の推測ですけれど、3人よれば文殊の智慧。のことわざも、元々はこの宇宙の大原則に通じてるんじゃないかなーと、推測しています。

ヨガが言うように、自然界の法則に沿って、感情をコントロールして生きていったら、平和な心で人生を終えられる。って、実は、深すぎる意味があって、最高の人生の成功の秘訣だと思いますね。

マクロビとか自然派の人がいうような、四季折々自然と一緒に生きる。なんて、目に見えたり、人間の経験から来るような話じゃなく、インドでは、宇宙が成り立っているエネルギーの法則がマントラで伝承されてきているって、すごい面白い事だと思うんです。

でも、誰がそんなマントラ書いたんだろうね?

サンケ。ヨガ。

ヨガで身体を若々しく綺麗に。と思っていたら、とんでもなく壮大な宇宙からの招待状でした。

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