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【イベントレポート】『自分のビジョンを起点に授業をデザインしてみよう!』

好奇心を持ち、先入観を捨てて、能動的に学ぶ日本語教師が集うコミュニティ「サタラボ」のワークショップが弊社のグローカルポイントで開催されました。
講師は、問題解決型学習(Project Based Learning:以下PBL)を基にコースデザインをしている、日本語教育コーディネーターの平澤栄子さん。
4月に刊行した『Can-doで教える 課題遂行型の日本語教育』をクリティカルに読み解きながら、自分のビジョンをもとに「課題遂行型」の授業をデザインするという内容でした。
 
課題遂行型の授業をデザインしたり、実践しようとしたりするときに、
「Can-doが独り歩きしているように感じる」
「Can-doばかりが取り沙汰されている」
そんなモヤモヤを感じる方は少なくないと思います。
 
このワークショップでは、Can-doを起点に考えるのではなく、「ビジョンを起点に学習のグランドデザインを考える過程でCan-doを位置付ける」というステップで展開していきます。
 
課題とは何か?
目標とは何か?
ビジョンとは何か?
 
一つ一つをあらためて定義した上で、
・学習者のニーズを教師はいかにメタ的な視点でビジョンに落とし込むか
・そのビジョンへ繋げるためにどんな活動ができるか
PBLの考え方も応用しながら、学習者のペルソナごとにグループに分かれて考えていきました。
話し合いの中で、参加者の皆さんが自然に「教科書を起点に学習内容を考える」という視点から解き放たれた状態になっている様子が印象的でした。
また、行動中心アプローチにおける課題には言語的/非言語的行動のすべてが含まれるということを、実感を持って理解できる「仕掛け」もあり、平澤先生の巧みなリードであっという間の3時間でした。

このワークショップは同じ内容で9月8日にオンラインでも開催されるので、「課題遂行型の日本語教育がどうも腑に落ちない」というモヤモヤを抱えている方は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
 
<自分のビジョンを起点に授業をデザインしてみよう!>
日時:2024年9月8日(日) 9:00~12:00 懇談会 12:15~14:15
会場:zoom
お申込み・詳細はサタラボのfacebookページから
 
■講師 平澤栄子さん
日本語教育コーディネーター。日本語教育機関(日本語学校)教務主任、ビジネス系専門学校専任講師などを経験。奥多摩日本語学校教務主任を経て、2020年OKUTAMA+ educationを立ち上げ。日本語教育コンサルティング、プログラムマネージメント、プログラム開発などに従事。https://okutamaplus-edu.jp/
 
■主催 サタラボ
日本語教師のための勉強会コミュニティ。代表の小山暁子さんによる著書
ビジネス日本語 教え方&働き方ガイド』 (2023年9月/アルク・共著)が好評発売中。フリーランス日本語教師としてのご自身の経験を惜しみなく伝える一冊。


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