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【イベントレポート】課題遂行型テキスト『まるごと』の使い方を考えよう!

「行列のできる日本語教師」のビジョンのもと、さまざまなテーマで日本語教師のアップデートを続けている勉強会「サタラボ」にて、日本語教材『まるごと 日本のことばと文化』をテーマに対面イベントが行われました。


■イベント概要

サタラボVOL.51 教材研究第3弾:誰のためにどう使おう?
課題遂行型テキスト『まるごと』の使い方を考えよう!
日時 2023年11月11日(土)9:00-12:00
場所 Glocal Point
ファシリテーター 村上 充さん
【キーワード】参照枠、課題遂行、JFスタンダード(CEFR)、教師用リソース、具体的な教室活動の工夫、教師の役割

会場は三修社のコミュニティ・スペースGlocal Point

冷たい風が吹きつける中、朝から続々と青山に集まる参加者は、フリーランスの方を中心に、さまざまな働き方をする日本語教師のみなさま。べテランでも新米でも、フラットに話し合える意見を持った方々が集まり、各自の『まるごと』使用体験や疑問を、ポジティブ/ネガティブ問わずざっくばらんに話し合い、ご自身のクライアントに合った最高の使い方を考えるという充実の勉強会。実際に教材を手に取りながらのサタラボ、熱かったです!

サタラボ代表の小山暁子さんは日頃からビジネスパーソンのレッスンに『まるごと』を使用。「学習者の日本語運用力がメキメキあがる!オンラインの補助教材やリソースも豊富でとてもいい教材!」と、その効果を実感してくださっている一方で、ご自身の周りの教師には『まるごと』を使っている方があまりいないことに疑問を感じていたそうです。そんなところから、「みんなで教材研究をやってみたい」とご相談いただいたのがきっかけで、今回の開催が実現しました。

この日のファシリテーターは、アルクの編集者から日本語教師に転身された村上充さん(元『月刊日本語』の編集長!)。『まるごと』使用歴は約5年。その村上さんがご自身の体験談をシェアしてくださったことで、『まるごと』について考える場がどんどん活性化され、多様な意見が引き出されていきました。

多くのご感想やコメントをいただいたので、抜粋して下記に掲載します。
また、2024年1月7日(日)には、オンラインで本イベントのレビュー(2回目)が開催されます。
詳細 サタラボ(Facebook)

■参加者の感想・コメント(抜粋)

授業実践や授業の工夫などをお伝えいただきありがとうございました。4技能全てにおいて80%以上を目標にカリキュラムが進む現勤務校では「かつどう」の時間をどう確保するか、見守る時間を取れるかというせめぎ合いです。でも視点を変え、マインドセットをすればもしかしたらうまく回るかも、という希望が見えた時間でした。

(村上さんの)物腰柔らかな口調が「心配しなくて大丈夫だよ」と学習者の方々を優しく見守り導いているのだな、と感じました。

率直な使用の感想も含めて、厚みのある情報をいただけて感謝しています。

周りの参加者の方々と話し合う機会があって、新たな発見がたくさんありました。

活用例を共有いただけて大変参考になりました。場面シラバスである点、気付かせる工夫など良くわかりました。活用例を共有いただけて大変参考になりました。場面シラバスである点、気付かせる工夫など良くわかりました。

経験をシェアしてくださる方がいるのは大変心強いです。また、自分が行っていることに興味を持って下さる方との出会いも貴重なので、大変ありがたかったです。

「まるごと」にずっと興味があったので、再発見が多くありました。勉強不足で具体的にどう取り扱ったらいいのか自信がないので、模擬授業の一部が考察できたらより分かりやすかったように思います。

懇親会

勉強会後は軽食をつまみながらの懇親会。リラックスした雰囲気のなかで横のつながりも構築されている参加者のみなさんを見て、自律的で熱量の高い方々が集まっている…という印象を受けました。参照枠に沿った日本語教育や、そこでの教師の役割について話し合っている方々も多く、交流は大盛り上がり!イベントのサポートをしていた三修社スタッフにも、次々と質問が投げかけられ、『まるごと』製作時の苦労話から現在の流通事情に至るまで様々な情報交換ができた時間でした。


■主催 サタラボ
日本語教師のための勉強会コミュニティ。代表の小山暁子さんによる著書
ビジネス日本語 教え方&働き方ガイド』 (2023年9月/アルク・共著)が好評発売中です。フリーランス日本語教師としてのご自身の経験を惜しみなく伝える一冊です。


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