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私の頭の中の犬

記念すべきファーストシングル(記事一本目)

なにを書こうか迷ったのだけど、散歩のようにカジュアルなスタートがいいかなと思って、先日実家に帰った際に思い出した「犬の話」を書くことにしてみる。

名をもこちゃん。我が家に来たのは高校3年生の春。そこから9年、我が家はもこちゃん無しでは生きられない家族になっている。はじめは「犬は外で飼う」と言い張っていた父親ですら、今はベッドで一緒に寝ている有様である。

犬についての魅力を話し始めると止まらないのだけど、今回は、実家の犬の話といいながら、「自分の特性を自覚した時の話」になる

当時高校の友達を泣かせるまで、自分の話の内容が、相手にどう伝わっているか?などを気にかけたこともなく、「自分が言いたいことは、たいてい相手に伝わっている」と思っていた節がある。自分の言動や様子を相対的に見る視点の数が少なく、周りにどう思われているかを、ほとんど意識せずに生活していた感じであったように思う。

話を犬に戻す。

「もこちゃん」は、もらってきた時からおとなしく、足が生まれつき弱い。散歩に行くと、首輪もリードも付けなくても、遠くに行くことはしなくて、木の幹に隠れて「もこちゃん?」と呼ぶと、慌てて探しにくる。ご飯食べる人?と聞くと、はーい!と手をあげる芸をすぐに覚えた。車の助手席で窓から顔を出して、風にあたるのが好き。かわいい。とにかくかわいい。よだれがでるほどかわいい。

散々「もこちゃん」について、さきほどの勢いで語って聞かせていた私が、受験が終わって、やっと友人を家に招いた時のこと。「もこちゃん」に会いたがかってきてくれた友人と犬を合わせると、「え、想像と全然違うんだけど・・・」と怯えさせてしまうことになった。

赤ちゃんの時は、ふわっふわの毛の子犬だったので、弟が安易に「もこ」と名付けて、女の子だから「もこちゃん」になった。そう、子犬の頃だったらきっと怯えさせてしまうこともなかったのに。

受験の1年間を終える間に、もこちゃんは立派な中型犬へと成長。雑種だし、色も真っ黒で、近所の子からは「狼だー!」「く、くま・・?」と逃げられる風貌に変身していた。

友人たちは「もこちゃんって言うから、白くて小型犬をイメージしてた」とのこと。確かに、名前だけしか聞いてなければ、マルチーズとか、ビションフリーゼとか、パピヨンとか、その辺りの子たちを想像するのも想像に難くない〜〜

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コロナで3密を避けて散歩している「もこちゃん」

当時は、「中型犬も可愛いよ〜」とか大笑いしてたけど、今思うと1年間のすれ違いはやばいぞ自分、と思う。ほぼ毎日のように語っていた犬について、友達と同じ絵を描けていないまま話をしていたのだと思うと、どないやねん、となる。

というか、ぶっちゃけ他人の家の犬の話なんて、そんなに聞いても面白くないのに、毎日付き合ってくれていた友人たちに感謝がすぎるな・・。周りがどんな態度で聞いてたかとか、記憶にさっぱりないので、一方的に話したくて話していたんだと思う・・。この場を借りて、当時の友人たちには陳謝と感謝を。

とはいえ、周りの目を気にしすぎて息がしづらい時も多々ある社会なので、当時の自分の思いや考えをすっと口に出せる自分もけっこう大事だよな、とも思う。

自分の特性を理解しようとすると、どうしても特性における失敗談の方へ思考を巡らせてしまうので、この特性そのものの可愛がり方も考えていきたいな。ありゃ、話がそれてきたので、この辺で。


記事の最後に、noteコンセプト「B面」カセットになぞらえて、今の気分に合わせたBGMをレコメンド
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何なんw/藤井風(Fujii Kaze)

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