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泣きたいから映画館に行く

映画館で映画を観てきた。
コロナ禍で閉館してたところも、だんだんとオープンして、席の間隔を開ける、マスクの着用などの対策をして営業しはじめた様子だ。

わたしは映画館が好きだ。
映画が好きなのはさることながら、なぜ映画館が好きなのかは明確で、しっかり泣けるからだ。泣きたいから映画館に行くと行っても過言ではない。
暗いから泣いててもバレないのが最大の利点だ。(周りの人は実は気づいてると思うけど、問題なし)。

映画の好きなジャンルは感動系、人間関係がっつり描く系など。繊細な感情を描いてる作品ほどわたしは泣く可能性が高いので、映画館で観る。

自粛期間、泣ける場所がなくて本当にツラかった。

営業再開して観に行った1本目は、『今日から俺は!!』。80年代のツッパリたちの生き様をコミカルに描いた作品で、舞台は千葉。ドラマ版から見てたこともあり、映画版はとても楽しみにしていた。生まれも育ちも千葉のわたしは、地元愛が湧き上がって、気がついたら映画館でチケットを買っていた(くらいの勢いはあった)。

コメディ要素、青春要素、アクション要素、感動要素など、バランスよく含まれていたな〜。幅広い層が楽しめる夏休み映画という感じで、大きな五角形のグラフが描けそうな作品だと思った。興行収入もすごいんだろうな〜。
(興行収入20億円、公開してすぐの土日2日間で約39万人を動員、というのはすでにテレビやネットで見た。)
わたしの中の五角形のグラフでは、感動要素がすば抜けた。ハハハー!と笑うつもりで観に行ったのだが、タオルが手放せない。

すでに観たよという方、そんなに泣ける要素なかったですよね。
わたしは、ツッパリがツッパってる理由が好きだ。
この作品に限ったことではなく、ごくせん、ルーキーズ、氣志團などが強烈に好きで、共通するメッセージは、仲間を大事にすることだと思う。
仲間のために行動することは、自分だけを見ていてはできない。相手が必要としているものは何か、自分はどうしたら役に立てるのか、相手のためになりたいけどお節介はしたくない、など人との距離感を伺っているところも尊い。

…もう泣く!そういうところに涙が止まらないお!台詞になくても、想像して泣けた。泣きたいスイッチが映画館と言う空間により、勝手に入っちゃってたんだな。マスクに涙が染み込んじゃってるお!

これからもわたしは、泣きたいから映画館に行くんだろうな、と思った。



もう涙が止まらないぜ…。時の重さに流されそうになった時でも、この歌詞を思い出して乗り越えて行くんだ。
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男の勲章/嶋大輔

村松美紀

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