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折々の1本 -2021年4月①-

言葉って難しいですよね。

LINE、E-mail、SNSのリプライなど、反射的に返した方が想いが伝わる時もありますし、ゴムボールが弾むようで気持ちもいい、仕事など場合によっては返信スピードが何よりも大事で信頼に繋がったりもします。

他方で、私の場合、反射で言葉を返すことの怖さを忘れてしまった時には必ず感情の交通事故にあいます。とくに自分のそばにいつもいてくれる人と起こりやすいです。ドカーン。ほんと笑えません。

SNSで1行か2行の返信をする時にそんなことする必要ありませんが、大事な人とのメッセージは、どのような関係性であっても、返事を書いてから、それを「下書き」に入れて、少し寝かせた方がいいと思ってます。

一晩寝かせて、昨日の自分が書いた文章を今日の自分がチェックしてから送信する。一晩寝かせなくても、例えば入浴前の自分が書いた文章を入浴後の自分がチェックしてから送信する。こうするだけで不用意な事故の多くは防げるはずなんです。

これがなかなかできないんですよね。とくに考え方•価値観の相違があった時には細心の注意を払うべきなのに私は正面衝突してしまうのです。ほんと自分は大馬鹿者だと思います。

Twitterで組写真を投稿する時は、非公開設定のサブアカウントで組写真を何パターンも投稿して、全体的なバランスとサムネイルをチェックして、言葉をのせて、納得のいくものを数日寝かせてから投稿してます。

文章と写真の話がごっちゃになっていますが、一度送信•投稿したものは「しまった」と思っても、もう撤回できないことがある、そのことを忘れたくなかったので書き記しました。

私が最も好きな現代作家の1人であるカズオ•イシグロがしたノーベル文学賞の受賞スピーチを今思い出しています。

〈1人が静かな部屋にいて、誰かとつながろうとして文章を書きます。

物語は読む人を楽しませ、ときに何事かを教え、議論を吹きかけます。しかし、物語ることの本質は、私にとっては何よりも感情を伝えることです。感情こそが境界線や障壁を乗り越え、同じ人間として分かち合っている何かに訴えかけるものだからです。〉

素敵な誰かとつながりたい、感情を伝え合い、分かち合い、訴えかけ合うような写真や文章を送り合いたいです。

これからもよろしくお願いいたします。最後まで読んで下さってどうもありがとうございます。

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