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折々の1本 -2021年7月①-

季節によって、天候によって、街は表情を変えていきますね。その変化や差異をフィルムに焼きつけることに新鮮な楽しさを感じています。

洋服屋さんに並ぶ洋服は、誰にどのように着られるか選ぶことはできないし、売り手もほとんど関与することができない。同様にカメラ屋さんに並ぶフィルムは、誰にどのように撮られるか選ぶことはできない。

自分は、何か(フィルム)を受け取ったのだから、何かを世界に差しだすことができたら良いなぁとごくたまに思います。本当にごくたまに。

好きな写真を好きなように撮り続けた自分のことを好きになれているか、その写真たちを自分は本当に好きになれるのか考えてみたときに、なれていないような気が私はするんです。

何か自分に割り当てられた役割を果たす過程で、良い写真が撮れたり、新たな自分を発掘できたりするんじゃないかなって考えたりします。(考えるだけで実際は光と色に反応してフレーミングに集中し好きなように撮ってます、その先の誰かをイメージして撮ることは日常スナップでは全くありません。投稿するときは、人によって様々な見方ができる余地をもった組写真を目指しています)

カメラ•フィルムは役割をくれない、カメラ•フィルムの声は聞こえない。だから自然な形でできそうなことを自分で考えるしかありません。そして自力で見つけ出した役割の集合として自分(写真撮り)が形づくられていくのだろうと私は思っています。

ここまで書いきて自分でも何書いてるのかわかっていません。ですが私は日常的にわけのわからないことばかり話すので、noteでも少し自分をさらけ出すといいますか、ありのまま、写真を撮ることについてたまに考えていることを自由に書いてみました。

今回のワンロールの中に日比谷野外音楽堂の写真が1枚あります。ここで昔、くるりがライブをやったみたいです。

くるりで1番好きな曲は《奇跡》なのですが、1番よく聴くのは…

東京の街に出て来ました
あい変わらずわけの解らない事言ってます  

このような歌詞から始まる《東京》です。

自分が言ったり書いたり撮ったりするわけのわからないことの中に自分らしさを探していきたい。

最後まで読んで下さってどうもありがとうございます。

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