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折々の1本 -2021年4月②-

写真を組むときに違う撮影地の写真をミックスすることが私は多いです。

AとBを別々で見るよりも隣り合わせた方がよりよく見えることがあるかもしれない。その可能性を模索しています。

こういうことに興味を持つようになったのは、お世話になっていた美容師さんがDJをやっていて、お客さんが良いと思ってくれる曲をセレクトしそれをノンストップでつないでいく作業の魅力についてよく話してくれたからです。

A曲とB曲を別々で聴くよりもミックスした方がよりよく聴こえることがある。その2つが重なったときに起こるのを「グルーヴ」と呼ぶ。そう彼は言っていました。

どんな景色をつないだときに「グルーヴ」が起こるのか私はまだ分かりません。ですが写真を見る側のときにグルーヴ感を覚える組み方をしている投稿者は確かに存在してるんですよね。

ここまで書いて2週間ぐらい続きが浮かばなかったので、たまに読み返したりしながら、しばらく下書きに寝かせておきました。

私は書きながら考えるタイプです。一度書いてから言葉の順序を入れ替えたり、細かい表現を変更したり、とんかち仕事みたいに文章をコンコンととのえるのを楽しみます。

想像力は、自分の頭の抽斗(ひきだし)の中に蓄積された記憶のコンビネーションなんじゃないかと思うときがあります。

脈略なく断片的な記憶がつながったときに、想像力は飛び立とうとするのではないかなって。

はじめの美容師さんの話に戻ると、ヘアスタイルは一つの要素でその良さが決まるわけではなく、カット、カラー、パーマ、スタイリング、色んなことを上手く絶妙に混ぜ合わせて、そのお客さんに似合わせていくという作業をしているはず。

写真投稿に関してもその良さが1枚だけで決まらないこともあって、写真の中に詰まった様々な記憶、光と影と色、雰囲気、その組み合わせによって、複数の写真を調和させたり、面白さを掘り起こすことができるかもしれない、そう私は考えています。

光景は一つ一つバラバラなのではなく関係して存在している、という考え方でこれからも自分の写真世界を発展させていきたいです。

最後まで読んで下さってありがとうございます。

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