Glass Gallery BOHEMIANを始めるまでの話 その4

ガラスのお店を起業することが決まってから、出店するまでに必要だったことを記載していこうと思う。

1.お金

これがまあ1番必用。
何に使ったかというと、店舗を確保する為の保証金・ガラス作品を集める為の費用・内装費・お店の備品類だった気がする。
やはり数百万くらいかかる。

僕の場合、仕事しながら少しずつお金を貯めてはいたが、足りなかった分は国民生活金融公庫からの融資をお願いした。
融資には面接があり、事業計画書を持参し担当の方に事業の説明をしていくのだが、事業計画書はなかなか念入りに書き、友人と両親見せたりして矛盾がないかの確認なども行い、什器などの必用な経費には見積もりも数社からとるなどして、対応するわけだ。

面接は事業計画書を面接官に見せながら、事業の話をしていくので、非常に緊張はする。
こういった物に攻略法はないので、素直に自分の事業と、何にお金が必要なのかと、熱意があれば融資してくれるようには感じる。
まったく僕がやろうとする事業をわからない面接官に対して、具体的な数字を用いた説明は相手に伝わりやすい要素のようにも思えた。

結果は『電話にて1週間後に連絡します』と言われるのだが、その一週間がなかなか憂鬱で融資を受けれないと正直店をやり始めるのが厳しい。
ずっと胃が痛い。
1週間後、家に電話がかかってきて『融資します』との声を聞いた時は人生において嬉しかった瞬間上位には絶対入る。
これで必用となるお金が用意できた。

2.店舗の場所


店をやるうえでこれも絶対必用。
当初構えた店舗は渋谷の奥の一角にあるエスニック通りと名付けられていた細い路地にある、元々アパートだったところの一室をテナント貸ししてる所だった。

ここは僕自身、思い入れのある場所でエスニック通りの名の通り、エスニック系のお店が多数存在していて、当時勤めていた会社もそういった類の店だったし、エスニックテイストの洋服が好きで、よく買い物に通っていた所で憧れの場所でもあった。
何年も前から店を持つなら絶対ここだなと思っていた。

数軒の不動産屋を周り、何軒目かの不動産屋でこのテナントを紹介していただき、まずは内見へ出向くことにした。
入った瞬間にわかるもんだ。

ここで店をやるんだ!


即決で契約することに決めた。
アパートのような建物の2階店舗、4坪の小さいお店。
でも自分の城。
契約後、すごく嬉しくて興奮していた。

3.ガラス作品集め


お店には販売する商品が必用だ。

どのように集めたかというと、当時は前に記載した野外イベントでもあるアースガーデンへとガラス作家の多くが出店していて、直接作家に交渉していた。
あとはB.A.Eなどへ足を運んだ時にもらった名刺から、メールでコンタクトを取るなどでガラス作品を集めていった。

現在2020年では取り扱い作家数は30名、販売作品数は約600点となっているが
営業を始めた2007年当時は、取り扱い作家数8名、販売作品数は120点となかなか当初は数が少なく感じるが、当時はよくこの数集めたと思ってはいた。

この当時に足を運んでくれたお客さんは知ってるかもしれないが、実は少量も洋服も取り扱いしていた。
ヘンプを使ったオーガニックな衣料品だ。
すべてガラス作品だけでのお店ではなかったのだ。
これは2007~2015まで続く渋谷での店舗にいる間はこのような形での営業だったので、当初は屋号はGlass & HEMP shop BOHEMIANだった。
懐かしい。

その後、2010年に渋谷の店舗の2階から1階へと移転した時にGlass Shop BOHEMIANへと名を変え
2015年に根津に移転した時にGlass Gallery BOHEMIANへと屋号が変わるわけだ。

4.内装工事


内装は友人に内装工事をしてくれる人がいて、格安で受け持ってくれた。
その友人の空いた時間に2人で集まり、店舗内の壁にペンキを塗ったり、買ってきた棚やスポットライトの設置などをした。
内装は簡易的な造りにした。
ガラス自体に個性があるので、内装は控えめにしてガラスの個性をしっかり見れるような造りだ。

これですべて必用な物が揃った。

そして2007年12月8日にBOHEMIANをオープンすることをなる。

これで始めるまでの話は終わり。
次回から店舗経営を各年ごとに覚えていることを書いていこうと思う。

続く

サンペイ

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