サ高住解説付き 老人ホーム見学ツアーレポート 3月編
はる社会福祉士事務所オリジナル企画
老人ホーム見学ツアー。
3月の見学ツアーレポートをお届けします。
大阪市内にあるサービス付き高齢者向け住宅
今回みなさんをお連れしたのは大阪市内にある
サービス付き高齢者向け住宅。
最寄駅(地下鉄)からはバスで10分ほど。
周囲には小学校や個人商店、大きなスーパーが
立ち並ぶ活気のある地域です。
施設の概要
種類:サービス付き高齢者向け住宅
(以下、サ高住)
入居時の介護度:自立~
介護体制:外部の事業所と契約
看護体制:外部の事業所と契約
入居時費用:敷金20万円前後
月額利用料:15万円前後(食費、介護費、医療費などは含まない)
サ高住の特徴
サ高住というのは、安否確認、生活相談サービスを
提供する賃貸住宅です。
「サービス付き高齢者向け住宅」の
「サービス」とは、介護サービスではありません。
2011年に制度が始まり、急増している
シニア向けの住宅です。
入居対象者は「自立」または軽度の介護を
要する人と設定しているところが多いです。
比較的安価な料金設定ですが、
その分、人員配置は手薄です。
手厚いサービスを求める方には不向きです。
また、オプションで通院介助や買い物代行を
してくれる場合がありますが、別料金が
発生します。
手厚いサ高住も
手厚いサービスを求める方には不向きと
書きましたが、近年はサービスが充実した
サ高住が少しずつ増えています。
「介護型サービス付き高齢者向け住宅」です。
これは、介護保険法の基準
(人員基準、設備基準、運営基準)を満たし、
都道府県から指定を受けたサ高住です。
要するに
手厚いサービスができる人手と設備があるサ高住
ということです。
しかし、「介護型」の指定を受けていないサ高住が
「介護サービス充実」「お看取りまで可能」と
広告を出している場合があります。
「介護サービスが充実している」というのは
あいまいな言葉です。
入居を検討する際は、自分が希望するサービスが
提供されるかどうかをしっかり確認しましょう。
見学ツアーの様子
1.施設長さんからの説明
施設長さんから、設備やサービスについての
説明を受けました。
また、「ここでは提供していないサービス」も
細かく教えていただきました。
同じサ高住でも、サービス内容は千差万別です。
「できないこと」「できること」を
はっきりと教えてくれるところは、ポイントが高いです。
2.館内を見学
お部屋は約25㎡と、一般的なサ高住より広めです。
お食事は、厨房で作るのではなく、
出来たものを施設に運び、温めたものが
提供されます。
その他、洗濯室や浴室、屋上も見学しました。
座談会&ミニ講座
見学終了後は、カフェに移動してミニ講座と
座談会。
ミニ講座では、サ高住の種類について
お話しました。
サ高住を選ぶ時の注意点、メリットデメリットなど
見学直後だからみなさんの理解が早いです。
そして、座談会では、ご意見ご感想を思い思いに
話していただきました。
ご感想
いただいたご感想です。
・サ高住を初めて見学したけれど
終の棲家にはならないと感じた。
・サ高住だからという思い込みが
危険だとわかった。
・先生の講座で聞いたことと、
現実がやっとマッチしました。
・もっとサービスが少ないと思っていた。
意外と手厚いと感じました。
・ひとり者にとって、老人ホーム選びは
関心が高いけれど、難しい。
これからも見学ツアーに参加します!
・毎回申し込むのが大変なので、
全5回の見学ツアーをしてほしい。
4月の老人ホーム見学ツアー
4月は、大阪市内の介護付き有料老人ホームの
見学を予定しています。
居住スペースが広く、共有部分もゆったりとした
設計です。
規模の割に定員数が少なく、
職員の目が行き届いている老人ホームです。
4月の第1週目に、参加者を募集します。
お楽しみに。
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