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妻に見られちゃった話

「あれーなにしてんのーぉ?」
ギョッとして見ると、そこには先ほどから出かけていて絶対いるはずのない嫁が、少しだけ開けたドアの隙間からこちらを覗いているではないか!

一から説明しましょう(@henzutsuuさんのパクリです。すまん!)

前回の記事でわしは、おそらくは生まれて初めてインフルエンザにかかってしまった話をした。月曜夜に体調不良となり火曜日朝一で医者へ行き特効薬ソフルーザを処方され、水曜日午後になるともうすっかり具合も復調してしまった。さて、元気となっても解熱後3日間は外側との接触は控えなさいとの嫁の強い指示に従い、書斎で静かに過ごしていたのだ。

さてそうして、運命の日、土曜日。
その日になるともう退屈も極限に達し、さすがに、いい男、間違い、いい大人が蟄居幽閉されていてもすることがなくて困ってしまうのである。ところがあいにく土曜日だからして妻がいるので、彼女にインフル移したら何を言われるのか分かったもんじゃあない、首をすくめたわしはひたすらにプラモデルなど作って昼間を過ごした。
ところが何と夕方になると、嫁さんは用があると言って出かけてしまった。
ヤッホー(笑)、しめしめ、まあ一時間は帰ってはくるまいて!おっと待てよ。何事も安全率を計算しなきゃあね。出かけた直後と帰ってきそうな悪寒がする1時間後あたりは気をつけなくちゃあね。少し間をおいて、冷蔵庫からアイスを取り出し、さてと、とタブレットを持ってベッドに腰掛け、ちょっとくらいならとエロ動画サイトをみはじめた。久しぶりでまた退屈の極限に達しているので、のめり込むように見始め、無論、音量マックス。すると、この年齢になっても男は男。ついついパンツを下ろしてアレをさわり始めた。微動だにしないアレなのであるが、まあ、繰り返すようですが、男は男ってこと。ついついさわっちゃうのね。これを読んでいる男子、わかるよね(笑)
ところが、十分に安全率を計算に入れ少しおいてから見始めたのだが、音量をあげてエロ動画みていたのが敗因。嫁さんが帰宅したときの車のエンジン音やら玄関ドアのカチャリ音やらが、うっふんあっはんの声で聞こえなかったというわけ。
と、突然。

「あれー、なにしてんのーーーぉ?
・・・忘れ物しちゃってさあ」
いるはずのない、嫁が、そこに、、、

これを読んでいる女子の諸君。こんな時って男はどう対処するか知ってますかあ?
キレるんですよ。逆ギレ!!
セオリー通りわしはとっさに、
「なんでもねえよ、うるせえんだよ」思い切り怒鳴りつける。
パンツもろともズボンを持ち上げつつ、ひたすらにキレまくってその場を無理矢理終わらせたという次第。
確かにわしはその時一瞬だったけど「死のう!」て思った。マジ、思った。太宰治の気持ちに、なった。オナニー覚えたての中学生が母ちゃんに見つかったのならいざ知らず、この年齢ですからね。いや、本当にオナニーしようとしたわけじゃあないんです。「ついついの男心」ってやつ。駅の階段で前方やや上のミニスカ女子をほんのちょっとだけ見上げちゃったという、可愛げのある男心。

さて、ここまでが季節のご挨拶というか、枕詞で、本来ならば、最近の読書
「餓死した英霊たち」藤原彰 ちくま書房
について、太平洋戦争において戦死した日本兵のうち実に6割から7割は広義の餓死であったという、そんな厳しい読後感を書こうとしているのだが、でも、なんだか今夜は、説得力という点で、上の記事を読んでしまった賢明なnote読者諸兄を唸らせること能わず、薄くなった髪の毛を掬きながら、うん、今回はやめておこう、うん、そうしようと言う、そんなちょっと寂しい、一介の老爺こと、ちくわ会長なのである。

こんなこと、いちいち書くなよって事ですよね。すまないと思いつつも腹蔵ないこの気持ち察して下さいな。乾いた会話の中で、笑いを取ろうと思ってついつい下ネタを発してしまう、これも悲しい男心てやつです。(..;)""""> ポリポリ。