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太宰治の成績表

太宰治の旧制青森中学校(高校)時代の通信簿、つまり「成績表」が新たに見つかり公開されたとのことで、早速記事を読んでみた。
それに依れば、以前から四年次の学年末(卒業時)の成績は既に公表されていて162人中4位だっだとの事だが、それ以前のものは今回の発見と公開がはじめてだそうな。
在学中、無遅刻無欠席に加え、3学年末では181人中3位、2学年末は191人中7位と好成績を常に維持した優秀さであったと。また文系だけでなく理数系も得意で運動も良くできたとのこと。
一昨年前だったか、東京にある日本近代文学館で開催された、太宰生誕110年の催事。そこで見物させて貰った、陳列された若き日の品々や習作などを見ながら、僕なりに太宰の人物像といったものを描いて見た、その輪郭がこの記事でより確固とした形になったと言える。ま、簡単に言えば、僕のイチ推し、太宰デビュー作「思ひ出」の輔車になりましたとね。
思えば自らの高校時代。日本近代文学に夢中になり、作品それ自体の価値よりも、彼等有名作家がすごした青春時代の退廃的生活を模倣して、それがカッコいいと誤謬していた僕と比べれば、挙げ句の果てにすぐに授業を抜け出て、結果出席日数が足りず、それを補填する学校側の温情の配慮だった「追試」ばかりを繰り返していた僕に比べれば、太宰のなんという優秀さであることか!
恐れ入りました。と同時に、未だ果たしていない、青森県五所川原金木にある生家「斜陽館」を、何としても一度訪問してみたいと心を新たにしたのである。コロナ収束の後に「マイ行きたい場所リスト」のトップに書き込んでおこう。呉の大和ミュージアム、伊勢松阪の城跡と梶井文学碑、伊東市のまぼろし博覧会より上だ!メモメモ!




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