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恋愛もしているからと思う猪瀬直樹

このnoteに集まっている、君たち優秀な諸兄と違って、私、閑職につき基本ヒマなんですよ。定時退社からの毎夜、リビングに作ったコタツに首まで潜り込んでは、YouTube、あれやこれやずっと見てます。検索はその時々の気分で入力、宇宙の真理から天地真理(あまちまり)まで、ありとあらゆる動画拾っては閲覧しています。
天地真理は「恋する夏の日」がお勧めです。
さてそんなYouTube、いつものように口を開けボーッと見ていたら、関連動画にこんなもの出てきました。
東北大震災後の国会、菅直人民主党政権下での予算委員会で、当時野党だった自民党の「石破茂のラスト3分神演説(質問)」という投稿動画。
うーんなるほど、唸りながら見させて貰いました。
石破茂はこの大震災を教訓にして、国家の根幹は危機管理そのものであり、全ての施策にそれを充当させた国家運営をしなければいけない、いや想定外でしたでは済まされないんだと、この3分間で力説しています。
動画の45秒あたりから始まります。
「一度総理に申し上げた。「昭和16年夏の敗戦」という本を読んで下さいと。読まれたかどうか。あそこに何が書かれているか」
まあ、貼り付けた動画を見てください。

この演説だけを観て石破茂の政治的度量を感心するのは拙早だけれど、でも国の大きな危機困難にあって、この先を真に憂う彼の人となりが垣間見えたような気がして、何だかちょっと胸が熱くなります。ついでに今年の夏、石破茂を総裁にしなかった自民党の皆さんに、なんかちがうんじゃね?と問いかけたい。動画は見つからなかったけれど、この総裁選でも昭和16年夏の敗戦に触れた演説があったようです。

さて、私はこの本の作者たる猪瀬直樹が最近とても気になっていて、Twitterもフォローし始めました。すると最近の猪瀬の投稿にこんなの発見しました。

このツイートに誰ぞやからのコメントがあって、
「恋愛もしているからと思う?このアピールは日本では無用」とな。
思わず私は飲みかけていた牛乳をブーッ、吹き出してしまいました。なるほど。「日本では無用」このコメント書いた人もうまい事いうよね。でもね、猪瀬直樹の可愛いと言っちゃ失礼か、面白いところはまさにそこなのよ。71才にして恋愛していると堂々とツイートしちゃっている、そこが大事なのよ。蜷川有紀ていう、あんなとびっきりのいい女、奥さんに貰ったんだから、そりゃ言うよね。うらやましいですわ、ほんと。でも肝要なのはそこではなくて、このツイートでは「20才すぎて何をするのかが問題なのだ」と問うている、そして人生知り尽くした顔をした若者をいかがなものかとも言っている、そこなんですね。
私が猪瀬直樹を好きになっちゃったのは、あの石破茂も称揚し推薦する本を書き上げたこの学者作家が、一方で年齢なんて関係ねえとツイートし、粋がっているそのギャップなのね、まさに恋する学者先生。

さて、当の「昭和16年夏の敗戦」Kindleでしっかり読んでますよ。ただ私は読書のスピードが遅い。やっと半分くらい。家では忙しくて読む時間も少ない、というのは文頭でも書いた通り絶対そんな事ないんだけど、家にいるとだれちゃってなかなか読みませんよね。youtubeですよ。不思議な話なんだけど、読むのは多少の緊張感がある日中、職場の机上だけです。始業前の20分、仕事中にこっそりと2~30分くらい。それと仕事が終わって職場を離れるまでの10分間。これが全て。
あらためて猪瀬直樹、いいよ。すげーぞ!お前!(タメグチすまん)