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ヤフーの1on1(本間浩輔[著])

 今年も1月に新人弁護士が入所しました。
 昨年まで面倒を見ていた後輩弁護士と1on1ミーティングをしてみたところ、その後輩がぐんぐん成長したように感じましたので(そう感じたいだけなのかもしれませんが)、今年の新人とも1on1ミーティングをしたいと思っています。

 とはいえ、まったく同じように行うのも芸がないと思い、手に取ったのが本書です。
 本書は、本間氏がヤフーの人事の責任者として社内への浸透を進めてきた1on1ミーティングの方法を記した書籍です。

 以下、自分なりに役立ちそうだと思ったことを備忘録的に記載していきます。

👤1on1の目的@ヤフー👤

 本間氏は、1on1の中心的な目的として、

・社員の経験学習を促進する
・社員の才能と情熱を解き放つ

の2つを挙げています。

 そのためのスキルとして、

・1on1を通じて経験学習のサイクル具体的経験→内省(振り返る)→教訓を引き出す(持論化、概念化)→新しい状況への適用(持論・教訓を活かす))を回す。
・信頼関係を構築し、内省を深めるような応答をする。
・学びの深化のためにコーチング、ティーチング、フィードバックを使い分ける。

などが紹介されていました。

 私も、1on1をするからには、単に進捗管理をするだけではなく、信頼関係を構築したり、後輩の成長を手助けしたりする機会として活用したいです。

👤ヤフーの社長は1on1のメモを相手に渡す👤

 本間氏は、次のようなエピソードを紹介していました。

社長の宮坂は、1on1の内容をノートにメモしていますね。そして、それを年に一度まとめて「振り返りに使ったら?」とデータにして送ってくれるんです。これによって「俺は毎回同じことを言っているな」とか「あのときはこんなことを言っていたんだな」と気づかされます。

 これは大変素晴らしい取り組みだと思いました(偉そうですみません)。

 私も1on1のメモは取っていますが、そのデータを後輩に渡すという発想はありませんでした。
 定期的にメモのデータを渡して、何かの役に立ててもらおうと思いました。

👤キャリアについて思考を深める質問👤

 本間氏によれば、キャリアについて思考を深めてほしい時は、

「どんなキャリアを積みたいか」「やりたい仕事は何か」と聞くのではなく、「好きなこと・得意なこと・意義を感じること」を尋ねるべきだ

と述べています。

 前者よりも後者の質問の方が、本当にキャリアについての思考を深めるものであるのか、何となく疑問もありますが(何となく一段階深いレベルの質問になっているようには感じますが)、折に触れてこの質問を活用しようと思います。

👤まとめ👤

 1on1の進め方について、非常に参考になりました。
 せっかく私も始めた1on1ミーティングですので、後輩のモチベーションを上げる場として役立て、少しでも事務所の強みを増やしたいと思います。

 最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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