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大都市の転職希望地方公務員に聞いて欲しい。田舎の地方公務員は面白い。

こんにちわ。些の件です。

 北海道知事の鈴木さん。東京都庁職員から財政再建団体だった夕張市に出向して、2,3年で夕張市長に。更にその後北海道知事になって、華麗過ぎる転身をされています。

 市長や知事っていうのも限られたポストなので、全員そこを目指す必要はないと思います。夕張市にしてみれば、知事になると、またしても人口流出ですし。

 私の勝手な想像ですが、鈴木さんがやりたい行政の仕事が東京都よりも夕張市にあったんじゃないかと思います。

 東京都庁の一般行政職の人数は18,000人以上みたいです。鳥取県庁は1,300人くらいと10分の1以下です。ちなみに夕張市は130人くらいで、鳥取県庁の更に10分の1。都庁の100分の1以下です。

 都庁と政令でも中核でもない小さな市(夕張の人口は1万人を割っているので町村レベル)の仕事を単純比較はできませんが、知事や市長が行政のトップで、議会の承認を得ながら、行政サービスを執行していくという基本は一緒です。根拠法令も地方自治法や地方公務員法とか一緒ですし。

 ウィキペの情報によると、鈴木さんは出向時代に住民アンケートを実施したそうです。企画立案して、住民も地域外の大学機関も巻き込んで、アンケート調査を実施して、総務省副大臣に直接報告して財政再生計画に反映するということをやったそうです。

 行政マンとして、とても”やり甲斐”のある仕事できていたように見えます。

 同じようなこと、都庁職員のままだと、できなかったんではないでしょうか?

 推測ですが、計画に盛り込んだ除雪体制や市立診療所の改築などの内容は鈴木さんが担当していたらしい健康保険の部署だけで立案できるものではないので、福祉課や建設課、診療所の医師や事務担当など横の連携にも奔走されてたんだと思います。似たようなこと、鈴木さんが都職員としてやりたくても、組織が大きすぎてできなかったのかなと思います。

 鈴木さんは、本人のスキルや努力だけでなく、財政再建団体で、元々の夕張市職員が大量退職していて人員不足だったなど、極めて稀なケースではあります。記事のように見た目も爽やかイケメンで若い。そんな人が超高齢化の夕張みたいな田舎に居て、目立たないワケがない。

 ただ、人口1万人未満の小規模自治体であれば、首長とも議会議員も地域医療機関の医師や庁内の他部署の管理職などとの距離感がとても近い。そしてサービスの対象者となる住民との距離も近い。

 この距離感が、大きな自治体と確実に違います。

 あとは、自治体にもよりますが、せいぜい100人200人の組織なので、庁舎内に派閥みたいなものも、ほぼほぼないと思います。縦割りは、もちろんありますが、他の部局と話するくらいは、気軽にできます。係長ポストの仕事の範囲が広いので、係長という役職がなくても、予算の仕事や条例、要綱の作成・修正といった仕事も早く経験できます。


 大きな組織で、30歳前後になっても、集計・入力とデータなど書類の間違いがないかのチェックといった、”作業”ばかりの仕事に明け暮れて仕事に対するモチベーション下がってませんか?


 住民から直接声を聞いて、自分なりに地域を分析して、企画立案して、市町村長や他の関係部署と調整や根回しして、必要予算も確保して、実施してっていうようなこと、20代の早い段階からできるチャンスは、小規模自治体の方が絶対にあります


 せっかく積んだ行政経験活かせるのは、行政の仕事だと思います。

 鈴木北海道知事ほど、優秀な方じゃなくていいと思います。鈴木さんみたく優秀過ぎて目立ってしまうと、また都市部に引っ張っていかれる可能性あるので。

 ちなみに、これを地域おこし協力隊として地方移住してしまうと、国の交付税財源を使ってしまうので、現都市部の転職希望地方公務員の方は、是非一般行政職の採用試験受けてください。

 たぶん、田舎は、大歓迎!です。

 それだけでも、自分の”居場所”になる、行政の仕事へのモチベーションになると思うので、是非、大規模自治体公務員からの小規模自治体公務員への転職ご検討ください

日本の片隅で公務員の経験を公務員じゃない立場で活かしていきたいです。過疎地域も元気になるお手伝いできればと思っているので、よろしければサポートお願いします。