退職公務員が地域に残って活性化。これが本当のスーパー公務員?への道。1st

こんにちわ。些の件です。

 私は、人口1万人未満の小規模自治体の役場を15年程勤めて辞めました。
 辞めたあとも、地域に残り、現在はサードプレイス的なコミュニティスペースの運営をする仕事を主にしています。
 この場所は、地域の民間事業者が、自己資本で土地を買って建物建てています。その社長などと一緒にいろいろ地域の課題解決に向けて取り組んでいます。

 元の職場で、企画や財政部局も担当していたし、産業系の部署で補助事業も、年数の割に多めに経験してきています。この経験活かして、補助金の書類作成補助したり、補助採択側(行政)との調整を行ったり、補助事業のコンサルティングみたいな事もできますが、ほぼやっていません。

 行政から補助金もらわないと、何も始められない・できない事業者や住民しかいない地域は廃れていくだけだと考えているからです。だから、そもそも補助金使うことを薦めない。
 一緒に取り組んでいる、この場所のオーナーも、”その辺”の思いは共有していますが、他の地域の人たちの多くには、”その辺”はまだまだ伝わっていません。
 それを地域の住民レベルで広めていくのも、自分のタスクかなと思っています。

 また、私の元職場であるわが町の役場は、前向きな住民が支援などを相談したとしても、今の状況を鑑みると、住民の”思い”を受け取めて、その”思い”に公共性を持たせて政策に結びつけていけるような組織になっていないと思っていて、「やってくれない」行政で、相談にいっても行政と住民の軋轢を産むだけだと思っていて、事実「役場のあの人に話したけど、全然聞いてくれなかった。話にならなかった」っていう類の話を相談(?)される事は、よくあります。

 そこで役場に頼らない方法論を検討してみるのですが、既に予算持って類似事業をやっていたり、制度や条例化されていることもあったり、使えそうな施設とかあったりと、権限と予算が役場にある部分は、役場と関わらないと進められない事も多いです。

 なので、さすがにここは役場が動かないといけないなと思った時は、私も動きます。その相談相手はめちゃめちゃ選びます。人によって動きが全然違うので。
 それはどこの役場も同じだと思います。上からの命令がないと動かない人であれば、その上司に相談するけど、担当者から管理職や理事者にも説明してくれる人なら、年齢近い人の方が話しやすい。こっちの話聞かないで、自分の考えを押し付けてくるようなスーパー公務員気取りの人は、絶対に避けます。こういうタイプの公務員は、後で「オレがやってやった」感、めちゃめちゃ出してきますから。逆に「オレがやってやった」感出せない時、出せそうもない時は動かないし、動かない理由を管理職や理事者、議会の質が悪いとかグチがはじまる。どこの役場にもいると思います。しかもこういうタイプ公務員には少なくない。話が長い割に、結論と実働がないので、時間の無駄。無駄なことはしたくありません。もう公務員ではないので。

 それで、結局相談する相手って、だいたい自分よりちょっと上の信頼できる限られた先輩達だけです。自分の事も知ってくれているから、そこに甘えている部分もあるのかなと思います。これでは天下り公務員と大差がないなと最近感じてきています。

 そして、このままでは、わが町の役場組織は益々住民と離れた行政になっていく組織になりそうな気がしてきています。辞めたくせに偉そうですが、役場組織を抜けてから見えてきたことも多い。
 今のままでは、住民の話が聞けて、行政組織や議会状況などうまくバランス取って動いてくれるって事を期待するので、(私視点で)限られた優秀な公務員に頼らざるを得ません。

 特に2040年問題と言われるように、国家財政も自治体財政も、これから20年間厳しさが増し続けていくのは明らかです。40歳以上の公務員に、今後の地域のために、こういう住民の動きに投資すべきだっていう提案して、動いてくれたとしても、一緒になって取り組んでくれたとしても、最も自治体運営が厳しい時に、その人たちは、もう退職しています(定年延長が、どこまで進むかわかりませんが)。また、行政の仕事は幅が広いので、限られた公務員に託していると、その人が異動した時に止まります。
 個人ではなく、組織として、受け止めてくれるようにならないといけません。


 ここで、私の中で定めた目標を。
①目標最終年次は20年後の2040年
②私が20年後もこの地域に住み続けたいと思える地域にする
③この地域に住み続けたいと思える人を増やす(1人は寂しい)
④増やすのは、私より若い人たち(介護保険料負担お願いします)

 って事で、先ずは20年後のわが町の役場が「財政厳しくて何もできません。高齢化率と共に住民サービス低下させていきます。」とならないように、その時に40代~50代と行政の中枢を担っているであろう、元職場の後輩達がスキルアップできる場づくりのお手伝いしようと思います。

 彼(女)らが、働きやすい役場組織・働きやすい地域に、自分たちの力で変えていけるように手助けしたい。おせっかいやきます。
 小さい役場の若い職員には、それができる可能性も充分にある。

 具体的に話が進めば、次回に続きます。

 こっちの後輩も育成も図りたい。

日本の片隅で公務員の経験を公務員じゃない立場で活かしていきたいです。過疎地域も元気になるお手伝いできればと思っているので、よろしければサポートお願いします。