気持ちの出どころに気づいた話
私は今までずっと、海外に住みたかった。
いつか海外で暮らすんだって思ってきた。
それが最近、あまり感じなくなったことに気づいて、
そしたらようやく、
私の“海外に住みたい”という感情の出どころにたどり着いた。
今日はそんな話。
◎本当に憧れていた頃
私は幼い頃から英会話を習わせてもらってきて
学生の頃までは本当に海外への憧れがあったのだと思う。
英語を使った仕事がしたくて
もっと英語の勉強をするんだと意気込んできた。
中学や高校で、海外経験豊富な先生の話を聞いては
自分もいつか、と思っていた。
この頃の憧れは本物だったはず。
◎大人になっても、なお
その後結局、
英語をもっと勉強することも、英語を使った仕事に就くこともなく、
ずっと日本に住んでいる。
きっかけは高校生で摂食障害を発症したこと。
心身ともに参ってしまって、勉強どころではなくなり、
夢見ていた進路に進むことはなかった。
一時は自暴自棄になっていたものの、
心身が回復し始め、自分の感情が戻ってきた途端、
私の海外への気持ちは急激に増していった。
それから数年
なんとしてでも海外に住む、そう思い、その方法を探し続けてきた。
海外への憧れ
それが最近、なんだか薄れている気がして
そしてようやく
この感情が憧れではなく、執着だったことに気づいた。
◎がんじがらめをひとつひとつ解いたら
私は海外に、いや、英語が得意だった頃の自分に
執着していたのではないだろうか。
あれほど勉強したのに…という失意。
英語を仕事にしていないこと、
精神的な病気(摂食障害)で断念したという事実に
気持ちの整理がついておらず、
それがいつしかコンプレックスとなり、
そして“海外に住むこと”こそがそのコンプレックスを解消する唯一の方法だと
考えていたのではないだろうか。
海外に住みされすれば、自分の過去が報われる。
その考えが、私の海外への気持ちを加速させていたにも関わらず、
わたしはそこからも目をそむけ
ただ、憧れていると思い込んできた。
“海外に住みたい”
ここ最近抱いていたこの気持ちの出どころは、コンプレックスと執着。
今の私が見つけた答えだ。
そしてそれがやわらいできたのは、今の私が満たされているから。
私は今、健康で、自分で選んだ好きなことをしている。
夢中になれることがある。
もうそれでいいじゃないか。ではなく、それが1番じゃないか。
私は自分で自分をがんじがらめにしがちだから、
時々こうして解いてあげないと、自分の感情に気づくことができない。
とはいえ、海外が嫌いになったわけではないし、旅行にだって行きたい。
英語の勉強だって、気が向いたらまた始めたい。
この先また海外に住みたいと考える時も来るかもしれない。
それはそれでいい。
その時は、未来の私が何か行動を起こすだろう。
未来にも過去にも縛られることなく
今は今の私がしたいことを続けていたい。
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私は、
かろやかで心地よい。
無駄がなくてわかりやすい。
書く・編む・作るに寄り添うイラスト。
をテーマにイラストを描いているさのふうかといいます。
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