井上ひさしエッセイより「主題歌」

井上ひさしエッセイよりこの本は沢山の井上自身の物語です。

「チェーホフの机」

こまつ座の「父と暮らせば」２００１年公演で前からチェーホフの住んでいた家を訪ねて📚本に書いてあるのとは違いチェーホフ

の書斎は一か所だけの窓で暗かった井上はすつかり三方まどがある明るい部屋だと思っていた。が、その中に大きな机が置いて有り「良かったね」大き

な机でそして机のへっこみ具合を見て、ここで村の人々の診療をしたり、本を書いたりしていたと思ったら、井上は学芸員の方の許しをえてそのへっこみをさわらせてもらったその時にどんな気持ちで触ったのだろうか。

私は、今、現役で仕事をしているが

美容室なので鏡が仕事の命で有る。もう４２年同じ鏡を使い、私には家族が無く私が突然☆になった時に、鏡の触ってご苦労さんなんて言ってくれる人が居る事を夢見てみよう

「主題歌」

井上が高校２年の時に仙台駅で乗り換える、時間暇つぶしに

映画館にはいりアメリカ映画「虹の女王の主題歌を繰り返し口遊んでいた。

映画の内容はそれは何回も襲いかかってくる危機ををその度事に乗り超えて

歌いつつ乗り越えた。ついにブロードウェイの女王にの座につくうたである

look for the silver lining

whenever clouds appear the blue

つまりその歌はいつも明るい歌を歌いながら生きなさいと言う歌であった

その時井上は下りの夜行列車で岩手県の小都市に弟を迎えに行く時だった

井上はとうとう弟も食べさす事も出来無く成ったのか？と、井上の入って居る孤児院の院長に頼んで、泣き泣き入れてもらう事になり「これで家も空中分解だな。でも、これ以上悪くならないであろう。これからの後はきっと運が上向く一方なんだと」。

覚えた歌を、歌いながら確かな情報を得た、金塊を探しに出かける山師のように陽気だった。

この箇所を読んだときに井上の戯曲で頭痛肩こり樋口一葉を思い出す。

困難にあった時にもそのことを笑いにしてしまう。だから

ひょこりひょうたん島で多くの子供達を楽しましてくれたのですね。

私の母は晩年は仕事で使うタオルを干している時に歌っていた主題歌が

春はきた～春はきた～でいろんな苦労があったと思うが、やはり明るく

タオルを干しながら歌って居た母の主題歌が重なりました。