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ゴミから生まれた大ヒット

一流の企業は、ゴミでも売る。

…もちろんこれは
営業トークや詐欺まがいの
手法ではありません。

マーケティングの知識がある企業は
「不要」と感じるものでも
商品をヒットさせることができます。

もし、あなたの会社で廃棄しているモノが
お客さまに喜ばれる商品になるとすれば
どれだけの利益があるでしょうか。

今回は
産業廃棄物である「綿ボコリ」を
大ヒット商品に生まれ変わらせた

今治タオルの
マーケティング事例について
ご紹介します。

今治タオルといえば

絶滅の危機から
「リブランディング」によって
V字回復したことでも有名です。

今回の事例も
リブランディングも

共通していることは
マーケティングノウハウが
元となっていることです。

商品の改良でも
新商品の開発でも。

モノを売るためには
マーケティングの知識は
絶対に欠かせません。

今治タオルの染色会社である西染工では
染め物をするときに
大量の綿ボコリが出ていました。

このホコリは元来、捨てるだけのもの。
産業廃棄物です。

しかも、ホコリを放置しておくと
電気系のショートなどで、工場火災を誘引する

染色工場の“やっかいもの”
とされていました。

ですが

この綿ホコリの

・火災につながるほど燃えやすい
・色とりどりのホコリ

という特徴に目をつけたのが
「キャンプが趣味」という社員の福岡さん。

「大量に出るホコリを
 キャンプで使う
 着火剤として売れるのでは?」

と考えたのです。

そのアイデアから
西染工は綿ボコリを商品化。
 
・カラフルな見た目を活かすために
 透明な容器を使用

・ホコリの詰め方は女性社員に一任

・バレンタイン用やクリスマス用など
 かわいい色合いの詰め方で売り出し

といった「見せ方」の工夫によって
商品はたちまち大ヒット。

地元だけでなく
全国のメディアも取り上げ
どんどん売上が伸びていったのです。

このように
どんなものでも

・誰に
・何を
・どう売るのか

を考えることによって
商品をヒットさせることができます。

とはいえ

「誰に売るのか?」
「どういう見せ方で売るのか?」

ということが
正しく理解できなければ
ヒットをつくることは難しいでしょう。

実は、商品をヒットさせるために
考えるべき「3つのこと」

さえ押さえておけば

今回の綿ボコリの事例のように
どんなものでも売れる仕組みを
作っていくことができます。

その、考えるべき「3つのこと」
考えるべき「3つのこと」

ターゲットの明確化

  • 商品を誰に売りたいのかを明確にする。

  • ターゲットのニーズやライフスタイルを理解する。

ユニークな価値提案(UVP)

  • 競合と差別化できる独自の価値を見つけ出す。

  • 顧客がその商品を選ぶべき理由を明確にする。

効果的なプロモーション戦略

  • 商品の特徴や利点を効果的に伝えるプロモーションを行う。

  • ソーシャルメディア、イベント、口コミなど多様なチャネルを活用する。

まとめ

マーケティングには、商品を市場に適応させるための戦略的な思考が必要です。今治タオルの事例から学ぶべき点は、一見無価値に見える「綿ボコリ」を利益に変えた革新性です。成功の鍵はターゲットの明確化、ユニークな価値提案、そして効果的なプロモーション戦略にあります。これらのポイントを押さえることで、どんな商品も市場で成功させる可能性を秘めています。商品開発とマーケティングの組み合わせにより、隠れたニーズを掘り起こし、市場での成功を実現させることが可能です。

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