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旅は道連れ、子は相棒

夫不在の休日。

子どもたち3人と一緒にバスと電車で片道45分の旅をしてきた。

行き先は水族館。

我が家は地方住まいで、移動は専ら車の為、私も子どもたちも公共交通機関に乗ることは珍しい。

数日前から子どもたちにバスと電車に乗ることを伝え、本人たちとしても楽しみにしていた。

ただ、その日は雨だった(私は雨女)。

6歳の双子姉たちと3歳の息子。
傘、長靴装備の子どもたちの安全を気にしながら飲み物、ティッシュ、ハンカチ、おやつ、着替えを持っていくとなると…鞄はパンパンだ。

正直、行く前から気持ちがゲンナリ。
大変なことが目に見えている…(私が)。

気持ちが折れそうな為、「ねぇねぇ、今日雨だから家で過ごさない?」と誘ってみたが全くダメだった。

『大丈夫!!!行く!!!』

だよね〜
分かるよ〜
君たちは雨だなんて気にしないものね〜
了解〜

という訳で、旅に出た(出発までが長い)。

雨の日って1人のお出かけでも億劫なのに…


実際子どもたちと出かけてみて、心配は私1人の杞憂だったんだなって分かった。凄く良い収穫だった。
子どもたちが頼もしすぎた。

まず、バス停まで徒歩で移動。
3歳の末っ子は少し大きめの長靴に、傘を両手でしっかり持ってるけど、風に飛ばされそう。
よろけて車に撥ねられたら…と少しよぎる。

と、私と同じ気持ちでいてくれたのか、お姉たちは、「私たち小学生だから鍛えられてるよ!末っ子、お母さんの後ろ行っていいよ!後ろは守っとく!!!」という声がけで列になってくれた。

あれ、全然思ってたのと違う。
結構子どもたち自立して歩けてる。
成長してる。

バス停まであっという間だった。

そこからバスを待つ間も、バスに乗ってからも3人でずっと顔を合わせながらニコニコして「楽しいねぇ、楽しいねぇ」って言うので、その光景に嬉しくなった。

こういう時間を過ごせるのもあと少しだろうなぁ、と寂しく思う気持ちもあったけど。

電車では、初めて自分で切符を買って。
改札をドキドキしながら1人ずつ通って。
通れたことで「やったーー!」ってはしゃいでた。

いつもと違うルートで行くだけで、新鮮な気持ちが湧いてくる。当たり前だけど、見え方が変わると感じることも違うのね。

きっと、子どもにとってはちょっとしたチャレンジの連続。楽しんでいることが分かって嬉しい。

バスも電車も全く文句言わず、疲れも見せず、末っ子のことを気にしながら自分で傘を持って、しっかり歩く。

私の心配はどこ吹く風。
もはや双子とは一緒に末っ子を育ててる気分。

こんな風になるなんて。
3年前、3人目出産直後の私に教えてあげたい。
大丈夫だよと。

そんな調子で水族館まであっという間で、全くの余裕だった。
着いたら水族館は激混みの長蛇の列だったけど、文句も言わず、なんか拍子抜けだった。
子どもたち、みんな頑張ったな。

頑張って並んだ水族館も入ってみたら親目線で見るとショボ…ちょっと物足りなかったけど、子どもたち的には楽しかった模様。
ミッション、クリア。

ちなみに。

暴れ回るチンアナゴちゃん


チンアナゴてこんな長いの⁈
普段埋もれてて分からない彼らの下半身(?)、こんなに長かったんですね。

夫に興奮気味に話したら
「まぁ、アナゴだからね」とのことです。
そっかア。


なんでしょう?


これはネコザメの水槽。
我が家の子たちはネコザメより「ミロのヴィーナス!!!」とのことです(ビジュチューン好き)。

そっと佇む…

ネコザメの立場。

旅は道連れ、子は相棒。
また、旅しよう。

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