「日記」布団から#シロクマ文芸部

布団から起き上がる。
日曜日の朝は、いつもと同じ朝のはずなのに少し心が踊っている。
何をしようか？
でも結局、私は何もしない贅沢を選ぶんだろうけど。

珈琲を淹れてテレビを付ける。
あっ、
さっきの揺れは夢じゃなくて、やっぱり本当の地震だったんだ。
曇った日は怖い。
3.11が起こった日も、変な雲が出ていた。
私はいつも一人で勝手に「雲占い」をしている。
私が「怖い」とか「おどろおどろしい」って感じた雲が出た時は必ず不吉な事が起こるんだよね。

カーテンを開けて外の世界を見た。
「怖い」雲も「おどろおどろしい」雲も出ていない。
大丈夫！
優しい羊のような雲が薄い蒼い空にぽこりぽこりと浮かんでいる。
子ども部屋の壁紙みたい。
安心して居間に戻って、またテレビを観る。

「そうそう、桐島 聡捕まったんだよね」
テロリストの一生って、
逃げ隠れしていた一生って、
どんな精神状態で、どんな暮らしだったんだろう？
「最期は日本で迎えたかったか…」
ほんのちょっぴり想像して、『ニノさん』を観る。

あぁ、もうお昼になっちゃうよ。
時間の贅沢を噛みしめるお休みの朝。
お風呂に入って昨夜の酒を抜こう。

平和って、ぬるま湯にどっぷり浸かろう。

独り言です。