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3年後、長い長いトンネルの先に。

娘、大学合格しました…

授業を1か月しか受けないまま、中学校の卒業式を迎えて不安しかなかったあの日から、3年後にこんな良き日が巡ってくる事は全く想像できませんでした…

https://note.com/sanna/n/n57b04800c1d6

娘は高一の4月からオンラインの高校に入学したものの、中学の学習内容を履修してないため、積み上げ系の学科の中でも3年間全く手をつけていなかった英語の授業の理解がとても難しく、とても苦しい時期を過ごしました。一時期はもうやめたい、ひとまず休学したい、と真剣に訴えていた時期もあり…ただ、高校のシステム上休学ができなかったため、蜘蛛のようなか細い糸を手繰るようにどうにか課題を提出し続けました。

その後、一年の冬から英語の自習に急に必死に取り組むようになった娘。一心不乱に、誰かを呪うような勢いで英単語を書き続け、びっしりと埋め尽くされるノート…

そこで、以前から娘に提案していた、私の友人の塾の先生に、英語を中心にオンラインで指導して頂く事になりました。

先生の指導は本当にゼロから、の学習方針で、小学校高学年の国語の基本文法からスタート。そこから一年間で英検4級、準二級を取得、英語が好きになったようでした。

英語に自信が持てるようになった後は、他の教科も落ち着いて取り組めるようになり、学校の単位は危なげなく取れるようになりました。ひとまず高校卒業できそうで良かった!と、親としては人心地ついたのが高二の秋頃。

この頃にデザイン系の専門学校のオープンキャンパスに行き、校風や先生方、授業内容がとても気に入っていたので、三年生の夏まではこの学校に進学する予定でいたのですが…娘の中ではじわじわと変化が起きていたようで…

昨年、三年生の6月に、娘が長く考えた末の事だとはっきり解る口調で

"やっぱり大学に行きたい"と。

私はその瞬間、"えっ、今から大学受験??"
という驚きを隠せませんでした。二教科に絞るとしても、現役でいけるのかどうか判断がつきませんでした。

でも、それを聞いた息子が
"○○なら絶対大丈夫だよ!俺より全然頭いいし!"と即答。

さすが、神息子ー! 彼のそんな無条件に妹を信じる気持ちと優しさが、これまでの人生でどれだけ娘を勇気づけた事か…

私は彼女が中学生の時、私の無理解から沢山娘が望まない事をしてしまった経験から、これ以上娘に傷ついて欲しくなくて、娘自身が深慮の上に決めた挑戦に一瞬怯んでしまっていたのです。

その後、娘が既に絶大な信頼を寄せている先生にも相談したところ、即答でチャレンジを応援するという回答でした。

そこから急遽受験対策を始め、大学選び、今まで一度も受けて来なかった模試の受験…と目まぐるしい受験生生活に。

秋から(!)オンライン高校のクラスも大学進学コースに変更し、流石に担任の先生も心配していたけれど、3回目くらいの模試ではA判定が出て、イケるかもと感じてきたのが年末。

長らく学校に通っていなかったので遠距離の学校は候補から外し、無理なく通えるエリア内で希望学科があるニ校に絞りました。

もし浪人してもまた一年、先生には引き続きお願いしつつ、受験勉強以外にも自学習すればいいしね、と親子で落とし所を想定して迎えた受験の日。慣れない模試を何度か受けたのが功を奏し、落ち着いて臨めたようでした。

昨日のオンラインでの発表は、私は会議中のタイミングだったので気もそぞろで…

無事に本命の大学と、本命よりレベルが高い大学も合格という結果がでて、しかも狙っていた特待生の基準まであと6点という惜しいレベルまで達していました。娘の学力とメンタルをこの短期間で仕上げてくれた先生にはなんとお礼して良いやら…私自身の不安な気持ちも受け止めて下さって感謝の念に堪えません…

そして進路を決めるにあたり、相談に乗ってくださったお友達、私の逡巡に寄り添って話しを聞いてくれたお友達の皆さんに心から感謝申し上げます…

娘の不登校が始まった日から6年近く経ちますが、その間に私の価値観は大きく変わりました。変わらざるを得なかったからです。それについてはまた別に書こうと思いますが、ひとまず今は、この喜びをゆっくり噛み締めつつ、親子で新しい生活の準備を進めたいと思います。

本当におめでとう!!



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