子供部屋おじさんの逆襲（婚活編_最終話）

私の問いかけに対して、静まり返った会場が答えを出していた。
「突然、変なことを言って申し訳なかったです。せっかくの楽しい空気を壊してしまったお詫びではないですが、帰りにこちらのスタッフに返金を申し出てもらった方には全額を返金させていただくように手配しておきます。」

会場中の人たちにお詫びをし、スタッフに返金依頼があった場合は後日、請求書を私宛に出して欲しいという旨などを伝え、会場をあとにした。

「佐々木さん、またとんでもない事をしましたね。」
小林さんは笑いながら話しかけてきた。
「小林さんも帰ってきちゃったんですか。小林さんは『子供部屋おじさん』じゃないんだから、会場に残っていれば素敵な出会いもあったのでは無いですか？」
「いや、人を外見や上辺だけで判断する女性は興味がないので素敵な出会いなんて、あの会場には転がってませんよ。」
「小林さんって私以上に、人に対して毒舌が過ぎますよね。」
「いやいや、佐々木さんほどじゃないですよ。」

「また面白いネタを探しに、そこら辺の飲み屋に行きますか。」
私たちは飲み屋を探しに街に消えて行った。