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葡萄と風と赤とんぼ

空にいつもの富士山が
雲のリボンをつけている
今は秋 瞳明るく みんなで手を挙げる
葡萄よ葡萄よ
素敵な時間を 少し分けてください って手を挙げる
澄み渡る秋を赤とんぼ
歌声のきらめく空へ


小学六年生の時に、学校の合唱の会で「葡萄と風と赤とんぼ」を歌った。それ以来、ずっと山梨の葡萄に憧れを抱いてきた。
盆地だと言われるその地に行って、大事に大事に育てられた葡萄を食べたい。

漠然と描いていた夢。
それが、ひょんなことで実現することになった。

山梨出身の同期からの
「山梨のぶどう、本当においしいの。食べて欲しい!」
との一言をきっかけに、山梨県笛吹市へとやってきた。

特急あずさで新宿から約1時間と45分。
トンネルをいくつか抜けるとそこは自然溢れる景色。


朝9時。
農園のオープンとともに葡萄畑へ。
三連休の中日。予約もしないでふらりと訪れたわたしたちを笑顔で迎えてくれる農園の方々。

まずは試食をして、もぎ取る葡萄を決める。

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色とりどりの葡萄たち。美味しくてもぐもぐ食べてしまう。

そんな中、狩ることに決めたのは2種類。

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ひとつは、ウィンク。
皮ごと食べられるすっきりとした味わい。あと、

葡萄よ葡萄よ
その紫を 少し分けてくださっておりてくる

の歌詞の通り、やっぱり葡萄は紫色っていうイメージが強くて。

ちなみにこのウィンク。赤すぎても白すぎても美味しくなく。透き通る赤が綺麗なんだそう。市場に出回っているのよりちょぴっと薄い色味。
葡萄は枝を切った後に熟すことはほとんどないから、食べ頃をその場で食べた方が美味しいと農園の方々が教えてくださった。
ふむふむ。

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そしてもうひとつは、大好きなシャインマスカット。このためにシャインマスカット色のワンピースを着て行ったくらい楽しみにしていたシャインマスカット。

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一緒に行った友人とその場で食べ、お土産用にも購入し大満足。甘い甘い甘い。

人生初の果物狩り。市場に出回っているいわゆる「きれい」な色ではなく、「食べ頃」の葡萄を自分の食べられるだけ狩って、量り売りで購入する。
作った方と直接コミュニケーションをとりながら。
美味しいポイントも教えてもらう。

なんて贅沢なんだ。
ハマっちゃいそうだ。

ぶどう狩りの帰り道、ふと辺りを見渡すと、文字通り四方八方を山に囲まれていた。
盆地って、これか。
思わず笑っちゃうくらい周りが山。
この空気の良い自然豊かな土地でとれた葡萄が、明日の朝食から食べられる。
そう思うと、うきうきしてしまう。

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早く明日にならないかな。


おやすみなさい。


追記:今回お邪魔したのはこちら。決め手は食べ放題だけじゃなく、量り売りで葡萄を持ち帰ったりその場で食べたりできるところ。


#エッセイ #旅の記録 #ぶどう狩り #山梨 #旅しゃぶ更新部 #まいにち日記部

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