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未知へのロマン@福井・恐竜博物館

古代から人々は、大型の脊椎動物の化石を見つけていました。しかし、それらが太古の昔に絶滅してしまった生物だと気づくことはなかったようで、多くは伝説上の登場人物や怪物の骨だとされていました。
福井県立恐竜博物館展示より

高校時代に選択科目で地学を履修していたわたしにとって、古生物やその背景となる地球の歴史はとても興味のある分野で。「福井に行ったら絶対に訪れよう」そう決めていたのが、この福井県立恐竜博物館。

一日目と二日目に訪れた鯖江武生からは約2時間もかかるうえに、さらに北上するルートになってしまったけれど、なんとかスケジュールを調整して無事に行ってきました。

展示室に入ると、まるで生きているかのように吠えるティラノサウルスがお出迎え。あまりのインパクトに、わたしたちも子どものように大はしゃぎしてカメラを構えてしまってパシャパシャ。

4,500㎡という広大な展示室には、44体もの恐竜骨格をはじめとして千数百もの標本の数々が、大型復元ジオラマや映像と共に展示されていて。どれもスケールの大きな話と文字通り大きな展示たちなので、何時間もかけてのんびりと地下3階から1階へと順路を巡る。

そういえば、高校時代の地学室では、地層の不思議や星の輝きの不思議を時間をかけてじっくりと学んだ気がするけれど、どうしてか恐竜についてはそんなにたくさん学んでこなかったような。そして、恐竜に関する絵本や辞典も、そんなに見かけなかった気がする。

それでも。子ども向けのカトラリーや小物には恐竜モチーフがよく使われているし、わたしが小さい頃よりもぐんと、恐竜好きのボーイズは増えているように思う。

はて、なんでだろうと思いながら展示を見ていると、日本で初めて恐竜が発掘されたのは1978年とわりと最近の出来事との展示が。これはなんと、前日に見学した武生のナイフビレッジの創設よりも新しい。

恐竜分野はまだまだ研究中。この恐竜博物館は、日々研究の成果によってちょっとずつ展示内容が更新されていっているとのこと。

「恐竜にはロマンがある」なんて言葉を目にしたことはあったけれども、このロマンっていうのは「未知に溢れていること」という意味だったのか、と思ったり。

この地に足を踏み入れたその瞬間は正直、「果ての地に来てやったぜ」みたいな達成感に満ち溢れていたし、行ってみたいところスタンプラリーのスタンプを押し終えて「さぁて、次のスタンプはどこだ」くらいの通過点くらいの気持ちでいた。

でも、そうではないみたいで。

特別展が定期的に入れ替わる美術館のように、日々研究が進んで更新されていくこの地は、きっとこれから何度も訪れたくなる場所になるんだろうな、なんて思いながらロビーに戻った。

帰りは、福井駅までの直行バス「恐竜バス」に乗車。さすが、社会教育施設。ICTを駆使した車内コンテンツが充実していて、博物館で高揚した気分を温めながら過ごせる工夫がたくさん。

とってもとっても楽しいバスの旅はあっという間で、福井駅。帰りの電車でいただく焼き鯖寿司を購入して、旅の余韻に浸りながら帰路へ着いたのでした。

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