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南インドでわたしは④-郷に入れば郷に従え-

インドに来てからというものの、電車にもバスにも乗らず友達の職場のドライバーさんに観光地を案内してもらっている。初めてのインドということもあり、ぼったくられることもよくわからないところに連れて行かれることもなくここまで過ごせているのは一重にドライバーさんのおかげ。感謝感謝。

インド3日目。車からオートリクシャーやバイクを眺めることはあったものの「わたしは乗ることないだろうなぁ」と写真だけパシャパシャ撮っていた。パンジャビドレスのおかげで、車の中にいても赤信号では隣を走るリクシャーのおじちゃんやお客さんが話しかけてきてくれる。

仕事を終えてこの写真を見た友達が「せっかくだし、オート乗って夜ご飯に行こうか?」と提案してくれたので、この日は友達のアパートまで車で送ってもらった後にオートリクシャーで夜ご飯に向かった。

想像以上に揺れる。
何度かお尻が宙に浮いたし、その度に運転手のおじさんからもっと強く手すりを掴むよう指示を受ける。
(おじさんは、揺れるたびに騒ぐわたしをおもしろがってあえて揺らしてる感あったけど)
友達が相場をわかっているから、チップも含めて相場で取引を済ませることもできた。
あーわたしインドに来たんだ。。。

この日はタミル料理レストランで夜ご飯。鳥の激辛スープからはじまり、世界三大炊き込みご飯と言われるビリヤニ。

お皿はバナナの葉っぱ。
開いたらトントンと葉脈を切り、ミネラルウォーターをかける。葉っぱの上に乗ったビリヤニを手でつまみ、親指を弾くようにして口に入れる。

わたしがあんまりにも真剣に食べるもんだから、食べ方を教えてくれたインド人が爆笑していた。もう、空気感が良すぎてね。あと、ビリヤニおいしすぎ。マトン、最高。楽しくなっちゃって最後まで手で食べた。
あーわたしインドに来たんだ。。。

帰りは、ひょんなことからインド人の友人のバイクに乗って帰ることに。(危ないよ。よい子は真似しちゃダメだよ。)
ゴミの匂いとものすごい騒音。交通違反オンパレードの車道。きもちいい風。
あーわたしインドに来たんだ。。。

現地の服を身に纏って
現地の乗り物に乗り
現地の食べ方に倣って
現地のものを食べる。
どれもこれも日本とは全然違くて、だからこそ新しい世界が広がる。


カラフルなレギンスは日本では派手で履くのに勇気が必要だし
バイクの3ケツなんて交通違反だし
日本のマトンはヤギじゃなくてヒツジだし
手で食べて肘をつくなんてお行儀が悪い。

でも
パンジャビドレスのレギンスは、灼熱のヒンドゥー寺院で役立つし
オートリクシャーとバイクは風が気持ちいい。(でも、これは友達が守ってくれたからなし得たわけであってひとり旅でやっていいことではないと思う)
ビリヤニはおいしすぎて次の日もリピートしたし
手で食べるのも悪くない。バナナの皮に紙ストロー、なんてエコなんだ。

日本にいたら気後れしちゃったりルール違反だったりそもそも経験できないことを経験できるインド。
恥ずかしがって日本から持っていった服を見に纏って
怖いからとドライバーの車から一歩も出ず
獣料理を忌みきらい
どの店に行ってもスプーンやフォークで食べることにこだわっていては勿体ない。

郷に入れば郷に従え。
そうして見える世界が、わたしは、すきだ。

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